大澤 眞知子(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)- コラム「カナダ高校留学-暴力頻発のアルバータ州」 - 専門家プロファイル

大澤 眞知子
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カナダ高校留学-暴力頻発のアルバータ州

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留学 大学・高校正規留学 2019-10-25 07:44

今朝のカナダのCBCニュース。

 

日本からの留学生にとって重大事、カナダの学校で起こっている危険な動きを追いかけるニュースが2つも並びました。

 

1.カナダ中の高校で生徒間の暴力事件、いじめに発する過度の暴行が急激に増加中

 

例えばオンタリオ州Windsorでの事件。(ここの留学プログラムは中国留学生詣でをしているとんでもない所ですが)

 

Grade9の少年が新学期、学校で上級生に襲われました。

昨年9月12日のことです。

 

後ろからパンチを受け倒れた少年を立ち上がらせ、殴る蹴るの暴力が続き意識不明に。

発見された時には首がネジ曲がり、ひどい状態だったそうです。

頭の骨折、脳内出血、聴力損傷の治療には数ヶ月を要しました。

暴行を加えた生徒は退学処分、暴行罪で起訴されました。

 

CBCによると14〜21歳の生徒の3分の1が身体的暴力を受けた経験があるとか。

それも、まだ身体の小さい中学生時代が一番多いそうです。

特に男生徒が被害にあうケースが多く、10人に4人は暴行被害の経験者というのも驚きです。

 

一ヶ月前にも、14歳の生徒がオンタリオ州ハミルトンで同じ学校の生徒により刺殺されたばかりです。

 

生徒間での性的暴行事件の一番多い州はアルバータ州。

飛び抜けて多いそうです。

なんと、4人に1人の割合です。

 

CBCがアルバータ州の学校に記録を要請したところ、無視が大多数(私が要請した留学への調査を無視するはずですね)調査費の請求をして来た学区もあるとか。

呆れます。

 

カナダの生徒の言葉 "School is more like survival of the fittest.”  

「環境に適応するものだけが生き残る場所が学校」

 

厳しいですね。

身体も小さく、言葉も満足に出来ない日本の高校留学生の毎日が気がかりです。

 

 

2.その問題のアルバータ州の生徒が、暴行を受け、脅され、物を取られ、中傷される割合がカナダ1高いという別のCBCニュースもありました。

 

上級生が下級生にナイフを振りかざし、羽交い締めにし、首にナイフを突きつけるなどは日常。

暴力を含む過激ないじめなどを経験した生徒は男女共なんと5人に2人に上ります。

 

アルバータ州の男子生徒では、半数が高校で暴力を受けた経験があるという危機的な数字が報告されています。

 

突き飛ばされ、叩かれ、切られ、噛まれ、罵られ、お金を取られ、携帯電話を取られるなどの行為が日常的に見られるのがアルバータ州の学校だそうです。

 

オイル・ガス産業で成り立ち、マッチョであることを未だに誇りに思う文化のあるアルバータ州ならではの不愉快な数字です。

 

未だに女性蔑視の風潮も大きく残るアルバータ州の学校では、女生徒への性的嫌がらせが横行するのも「やっぱり」と思ってしまいます。

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今回の国政選挙では自由党のJustin Trudeauが勝利しました。

「自由派」など絶対認めない!と叫ぶアルバータ州は、もちろん超保守派。

全州が「保守党」に染まった選挙でしたが、負けました!

 

カナダから独立する!と息まいている州の大人たちを見て、高校生たちはどう影響されるでしょうね。

「異なるものを認める自由な考え」からはますます遠くなると思います。

 

カナダに高校留学を考えている親子のみなさん。

アルバータ州は、まず外すことを強くお勧めします。

 

「異なる存在の日本人高校生」が大切に扱われるとは思えませんから。

 

Watch Out!!

 

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