大澤 眞知子(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)- コラム「高校留学の毎日が孤独で辛いです」 - 専門家プロファイル

大澤 眞知子
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高校留学の毎日が孤独で辛いです

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留学 大学・高校正規留学 2019-08-16 02:54

今年の夏も日本からたくさんの学生が短期プログラムと称し、カナダにやって来ています。

治安がひどい状態になっているアメリカにも、なぜかわんさか押し寄せていますね。

 

みなさん、想像通りの「外国経験」が出来ましたか?

「あれ?」と思う場面に遭遇した方も多いのではと思います。

その「あれ?」を分析してみると、経験が更に重さを増してあなたの将来のプラスになりますよ。

 

さて、問題は、短期プログラムが楽しかったからと、今後は長期留学を!と考えてしまうみなさんです。

「短期」のお客様滞在と、「長期」の本格的な留学とは、状況は完全に異なることをよ〜く踏まえ、後悔のない判断をして下さい。

特に高校留学では、下記のような日常が待っています。

  

【悩み】 

アメリカの高校が疲れました。日本に帰りたくて仕方ありません。学校にいる間は常に泣きそうな精神状態で、涙も出てきそうになるのであくびでごまかしてます。心臓もずっと誰かに握られてるみたいな感覚で心が緊張しています。

いまこちらに住んで一年とちょっとです。3日前に11年生が始まりました、私が抱えている1番の問題は英語が喋れないということです。それに乗じて友達が一人もいません。本当に孤独です。

というか、この一年で英語で話すということに疲れました。私は心底英語が嫌いだということに最近気づいたのです。 

一年目は自分なりに努力してましたし、モチベもありました。ネイティブとは友達になるのは難しいと思ったのでESLの中で友達を作ろうとしました。ESLには中国人が数名、スペイン語圏の人たちが数十名です。もう少しいるかもしれませんが、彼らと友達になろうと話しかけるのですが彼らは彼らの国の言葉を話すグループで常に固まっていて輪に入りづらいです。 

一年目もまともに勉強してません。英語の勉強すれば学校の生活が多少にマシになるだろうと自分でもわかっていますが、学校から家に帰るととんでもなく疲れます。シャワーしてご飯食べてゴロゴロしたらあっという間に夜です。家での時間はあっという間です。



私が英語が嫌になった理由は、わざわざ友達を作るために自分の頭をフル回転させて、全神経を集中させないといけません。次は英語でなんて言おうか...今のなんて言ったんだろう、イエスかノーか憶測で言うか.....みたいな過程を繰り返すのがほんっっっっとうに疲れました。友達を作るのにそんなに疲れるのはもう嫌です。でも孤独はいやです。矛盾していますが、んーーーなんか疲れた。もう自分でも何を書けばいいのかわからなくなってきた。わかんない。嫌だ。........................................................



ちなみに今も学校のランチの時間でトイレで一人でいます。ランチも一緒に食べる人がいなくて、カフェテリアで一人で食べるのも嫌です。弁当は家に帰って食べます。ホストにランチを食べていないという事実を隠すために。こんなことしてるのもばかばかしいです。

とりあえず私の言いたいことはアメリカの高校が辛くて、孤独で、地獄だと言うことです。

この先私はどうすれば良いのでしょうか。
ガチでアメリカに来るなんていう選択するんじゃなかった。アメリカに来たせいで俺の人生全て狂った。アメリカにさえ来なければ俺は今頃人生楽しめてただろうな......死にたい死にたい死にたい死にたい死にたい死に死にたい。

 

【回答】

 

辛いですねぇ。

これは特別に困っている日本人留学生の話ではありません。

カナダ留学フェア、エージェントの勧誘、留学団体などの「留学夢物語」に騙され、十分な能力も精神的強さもないまま未成年留学してしまった高校生の話です。

カナダ・アメリカにやって来る日本人高校留学生のほぼ大多数が抱える「残酷な孤独感」です。

 

最後に繰り返している「死にたい」は、実はカナダ・アメリカでは一瞬口にしただけで周りは反応します。

親元を離れている未成年の留学生の場合は「帰国勧告」「強制帰国」という結末になるケースです。

精神状態がここまで来てしまうと「自分の意志で親元に戻る」選択を勧める重いケースです。

 

「カナダ人やアメリカ人の友達を作って、ドラマのような高校生活」は砂上の楼閣です。

すでに大人の入り口に差し掛かり、将来も見据えているカナダやアメリカのレベルの高い高校生は留学生などには興味はありません。

ましてや、普通に話も出来ない英語力の留学生と、わざわざつるむ現地高校生はまずいないと考えて下さい。

 

多民族国家のカナダ・アメリカには多様な移民がたくさん同じ学校に通っていると思いますし、他の留学生もたくさんいるでしょう。

英語がNative Speakerのクラスメートより話しかけやすいと思いますが、この悩みにも指摘されているように、それぞれが一緒に行動していますので、その言語がわからない限り本気でグループの中に入れてはもらえません。

 

じゃあ、日本人留学生と一緒にいよう!

はい、どうぞ。

少しは寂しさがまぎれるかも知れませんが、何しに留学したのかさっぱりわからない日々を送ることになってしまいますね。

 

ランチの時間というのが、高校留学生にとっては地獄の時間になる場合も多いです。

みんな自由に友達とワイワイ言いながら、カフェテリア、中庭、駐車場、学校の廊下などでつるんでランチを食べるカナダ・アメリカの高校生たち。

友達がいない場合は、どこかのテーブルで寄せてもらうか、ひとりでぽつんと食べるしかない、いたたまれない時間のようです。

 

ランチの時間は読書の時間と割り切って、「ひとりが何が悪い!」という態度でいると結構周りが気にしてくれたりするのですが、そんな勇気もないようです。

ま、まだまだ周りに誰かがいないと不安定な精神状況になる年頃ですから無理はないと思いますが。

でもね、ランチをひとりで食べるのが寂しい。。。という幼さがある間は、高校留学は無謀だということにもなるんですよ。

 

実は、この【悩み】には高校留学の大切な要素が抜け落ちていますね。

 

学校の授業では良い成績を取るために猛勉強をしているとは思えませんね。

カナダ・アメリカの授業で、特にEnglish, Science, Social Studiesなどで優秀なところを見せると周りのクラスメートは必然的に注目し始めます。

先生の態度も変わり、それを見たクラスメートも一目おいてくれるようになります。

そこから、やっと友達が出来始めるようになる、唯一の方法です。

 

留学中、留学予定の高校生のみなさん。

カナダ・アメリカのクリティカルシンキングについていける準備をしてから留学しましたか?

英語の基本、特に文法は完全に理解してから留学しましたか?

エッセイの基本構造を訓練してから留学しましたか?

 

鍵はここですね。

上のような辛い高校留学にならないようにするためには、留学事前の入念な勉強が必須です。

高校留学を成功させた日本人高校生は、ほぼみな現地の授業で存在感を見せている人たちだと認識しておいて下さい。

 

留学前、留学中の日本人高校生のみなさん。

自分には何が欠けていて、どんな特訓が必要なのかを知りたい方は、『日本人留学生のための英語学習サイト』UX Englishより、力試しをやってみて下さい。

各コース、最初のレッスンはすべてFree Trialで、提出された課題には丁寧なコメントと「カナダ・アメリカの高校のレベルとのギャップ」などを詳しくアドバイスしています。

 

辛い留学になってしまいそうか、親の出してくれる高額な費用に見合う成果の出せる留学になるかの判断は必要ですから。

「孤独な辛い留学」にならないために。

 

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