大澤 眞知子(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)- コラム「「お金に甘いカナダ人?」- ホストファミリーに現れる社会現象」 - 専門家プロファイル

大澤 眞知子
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「お金に甘いカナダ人?」- ホストファミリーに現れる社会現象

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留学 ホームステイ 2019-07-10 07:46

 カナダの抱える問題のひとつ「経済は好調なはずなのに、借金に喘ぐ人が多い」が、頻繁にニュース記事を賑わせています。

「カナダのホストファミリーの経済事情 - 借金に喘ぐ懐具合」というコラムを半年前に書きましたが、まだまだその問題解決は遠いと感じるカナダ事情です。


カナダの一般家庭は、$1の収入に対して$1.78もの負債を抱えているとコラムで紹介しましたが、その状況は依然として続いています。

つまり、給料$5,000の家庭で、そこから支払わなければいけない借金が$8,900という恐ろしい現実です。

一体どうやって生活しているのでしょうね。

中流階級の収入では先進国の中でもかなり高い数字を見せているカナダなのに。


お金にすこぶる甘いカナダ人を説明するであろうこんな記事を発見しました。 

What financial advice would you give your 18-year-old self?  Stay out of debt.

[もし、昔に戻れるならば、18歳の自分にお金の使い方についてどんな忠告をしたいですか? 借金はしないこと。]


Wow.

深刻な忠告ですね。

ということは、大人になって借金に苦しんでいるカナダの人が多いということになります。

「しまった。。。借金がこんなに大変だとは。。。」


大きなピックアップトラックでガソリンを水のように使い意味もなく乗り回し、夏しか使わない(しかも海のない場所の多いカナダで)でっかいボートを買い庭に飾って自慢し、これも夏しか(短いですよカナダの夏)使わない豪勢なキャンピングカーをローンで購入し置く所がないのでレンタルスペースに駐車しておき、でっかい家を自慢したくてまたまたローンを組み、「見て見て、こんな素敵なビーチにいるのよ!」とバケーション自慢するために大金をはたきメキシコやハワイに出かけ、ショッピングモールに出かけるワイフたちは両手に抱えきれないほどの買い物をする。


これが今までに観察したカナダ人のお金の使い方です。

クレジットカード、Debitカードがかなり前からかなり普及しているカナダでは、現金を余り見ることがありません。

みんなカードを機械にかざし、どんどん見極めなく買い物をしているという印象です。

貯金する習慣もほぼありません。


その結果。

収入の1.78倍もの支払いを抱えてしまうのでしょうね。


支払いに苦しむだけならまだしも、カナダは何をするにもCredit History(信用履歴)を調べられる国です。

ローンがあるだけでCredit Ratingが下がりますし、一度でも支払いが遅延するとしっかり記録に残りRatingが下がります。

クレジットカードを持ちすぎていてもRatingが下がるそうです。


Credit Ratingは次のローンを組んだり、新しいカードを作るだけでなく、社会活動のあらゆる分野で「お金に甘いカナダ人」の足を引っ張ります。


なぜ18歳の自分に「借金だけはするなよ」と忠告したいかというと:

Banks, landlords and even employers will judge you based on your credit history — the better it is the more "trustworthy" you are assumed to be.

「銀行も、家主も、就職先の会社もCredit Historyを基に個人を判断します。Credit Hitoryが良ければ良いほど、その個人は『信用出来る人間』だとみなされます。」


例えば、家を借りる時。

日本よりもはるかに簡単です。

敷金、保証金、礼金などはありませんし、面倒な保証人を立てる必要もありませんし、収入証明なども要りません。

Rental housesを扱う不動産業者や家主は、個人のCredit Historyだけを基に決めていきます。


ちょっと話題が逸れますが、日本では”Self-employed”「自営業」の場合、会社というグループに属していいないとされ、ローンも組みにくいしどうも信用度が低いと感じますが、カナダでは問題にもなりません。

Credit Historyを見れば、どれだけ信用出来るビジネスを自分で行っているかわかるからです。


しかし。

逆に、Credit Ratingが低いと悲惨です。

銀行でもお金を貸してくれません、家も借りることが出来ません、住宅ローンも車のローンも組めません。

クレジットカード使用にも制限がつき、最悪使用禁止にもなってしまいますし、就職もままなりません。

あらら。


「そんなことにならないように、借金だけはするなよ!」が18歳の自分への忠告と相成ったわけですね。

 

カナダ人の「甘い甘いお金の使い方」が見事に現れているのがホストファミリー事情だと感じます。

ホストファミリーは絶対数が不足していますので、申し出れば誰でもがなれる状況です。

Criminal Historyチェックは、良心のある受入れ教育委員会ならやっているでしょうが、ホスト数不足からおざなりにしているケースも多いのが心配です。

Credit Checkはホストファミリー候補には行いません。


つまり、どれだけお金の使い方が甘くても、毎月家計が火の車でも、Credit Ratingが最悪でも、誰でもホストファミリーになれます。

しかも、火の車の家計の足しに毎月700~1000ドルが転がり込んでくるわけですから、こんなおいしい話はありません。

しかも、収入として申告の必要はありません。(何人もの留学生を置いている場合は事情は異なるようですが)


日本人留学生からみたら「結構大きな家に住み」「やさしそうな共働き家庭で」「移民家庭が大多数を占めるホストファミリーの中で「しかも白人!」と思えるかも知れませんし、もちろん数%の割合で「本当に良いホスト」に当たる可能性はもちろんありますが。

いざ、生活を始めてみると、家計事情は手に取るように見えてくると思います。

食事の質、冷蔵庫の中身、光熱費をケチる(シャワーにかける時間・選択の回数とか)、外食はほぼなくあったとしてもファーストフードだけ、子供の洋服の質などなど、次第に気がついてくるはずです。


カナダ人観察としてはとても面白いでしょうが、未成年の高校留学生には厳しい生活です。

日本の親元にいるような生活の質は保てないでしょうね。

そこが、ホームステイ事情の非常に深刻なところです。

前述の記事は「お金に甘いカナダ人」向けの本を勧めています。

Delayed Gratification(楽しみはお金を貯めてから)を教える本だそうですよ、カナダの大人に。


高校留学を考えている親子のみなさん。

カナダの一般家庭の経済事情もよく理解してから大きな決断をして下さいね。


「カナダ高校留学の実態」eBookにも更に詳しいホストファミリー事情を載せております。

また、夏の無料留学相談会として、日本とカナダをむすびHangout使用の相談も行っておりますのでお問い合わせ下さい。

 


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