大澤 眞知子(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)- コラム「How Much Longer - New York Times の訃報より」 - 専門家プロファイル

大澤 眞知子
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How Much Longer - New York Times の訃報より

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科学に基づいた心理学から 2017-03-15 12:00

3月13日、絵本作家 Amy Krouse Rosenthal が51歳の若さで世を去ったという訃報がNew York Times に大きく出ていました。 大きな大きな記事でした。

記事を見た瞬間、外界から脳に入ってきているはずの知覚が全て遮断され、深い静寂の中に放り出されたような気になりました。

 

ほんの1週間前、彼女の書いたコラムを New York Times で読みました。

大きな大きな反響を呼んだコラムです。

“You May Want to Marry My Husband.” [私の夫と結婚してくれませんか]

 

余命僅かの病床から、薄れいく感性を振り絞ってのコラムでした。

末期卵巣ガンでした。

 

“I want more time with Jason,” she wrote. “I want more time with my children. I want more time sipping martinis at the Green Mill Jazz Club on Thursday nights. But that is not going to happen. I probably have only a few days left being a person on this planet. So why I am doing this?

[もっと夫との時間が欲しい。もっと子供との時間が欲しい。木曜夜にジャズクラブでマテイー二をすする時間がもっと欲しい。でも、それは叶わない。この地球上で人間として存在するのも後数日。なのに、なんでこんなコラム書いてるんだろう?]

 

“I am wrapping this up on Valentine’s Day,” she continued, “and the most genuine, non-vase-oriented gift I can hope for is that the right person reads this, finds Jason, and another love story begins.”

[バレンタインデーに合わせて書いています。最高にぴったりの人が読んでくれますようにとの真摯な想いを込めて。そしてその人が私の夫のJasonと出会い、新しいラブストーリーが始まりますように。]

 

未だ人間が制圧出来ないおぞましいもの、ガン。

もっともっとやりたいことをいっぱい残して、もっともっと時を一緒に過ごしたい人を残して、「もっともっと」を容赦なく奪っていくガン。

 

普段は意識することのない時限時計がチックタック・チックタックと耳元で鳴り続け、命には限りがあると残酷に学ばされ、「ついに時ぞ来る」と観念する。

 

その「時」に彼女はなんて美しいものを一番愛する人に残していったのかと。

“I was shocked at the beauty.” (夫Jasonのことば)

 

私は。

こんな歌詞を書きました。

 

“You brought out soothing coffee and stroked my hair

On the day we found my life’s clock ticking away

We sat close together

Apple flowers sadly quiver

I wonder how much longer, how much longer

 

Will you still make soothing coffee

When I’m not around

Will those apple leaves whisper memories of me

Will I be here

Will I be allowed

I wonder how much longer, how much longer”


 

これを自分で弾き語り出来たら「ついに時ぞ来る」に向き合えるような。

でも、自分のことしか語れていません。

Amy の“You May Want to Marry My Husband.”には、ただただ「見事」。

 

彼女は、実は、文学からの一番好きな言葉が

“Do any human beings ever realize life while they live it?”

[人は一体生きている時に「命」を意識しているのか?]

 

40歳になった時、80歳まで生きたとしたら後何日残っているかを計算し始めたそうです。

 

“How many more times, then, do I get to look at a tree?”

[あと何回木を見ることが出来る?]

 

 

“Let’s just say it’s 12,395. Absolutely, that’s a lot, but it’s not infinite, and I’m thinking anything less than infinite is too small a number and not satisfactory. “

[12,395回かな。いっぱい!だけど永遠ではない。永遠ではないものはちっぽけで満足出来ない。]

 

 

“At the very least, I want to look at trees a million more times. Is that too much to ask?”

[せめてあと百万回木を見たい。それは贅沢な望みでしょうか?]

 

それは贅沢な望みでしょうか?

 

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