大澤 眞知子
オオサワ マチコグループ
カナダでの法律に関わる仕事
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こんな質問をいただきました。 外国での将来を夢見ている他の方たちにも読んでいただきたいと思い、コラムとして公開します。
ただ今カナダでESLコースに通い、今年9月より就労、来年BC州の移民申請に挑戦しますが、その後の進路についてご相談させて頂きたく思います。
以前までは、「弁護士」という職業に非常に執着しておりましたが、今では大まかに「法律」という分野に興味を持つようになりました。
カナダで法律事務所で勤務したり、あるいは移民に関するお仕事(移民コンサルタント)などでも法律に関わる仕事だと思います。
抽象的で分かりにくく思われるかもしれませんが、”カナダで法律に関わる仕事”にはどのようなものがありますでしょうか。
以前までの選択肢としましては、大学のJuris Doctorを受け、司法試験を受けて弁護士になる。しかし、自分がやりたい事は法廷で相手を論破する事ではなく、
もっとカウンセラーのような要素を含み、カナダと日本をつないだり、国際的な仕事(企業の法務部など)をしていきたいと考えています。
どのような職業がふさわしいと思われますでしょうか。
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「法律に関わる仕事」というご質問は、確かに抽象的ですね。
以前に「英語を使う仕事」に関しての回答を致しました。 同じく抽象的な質問への具体的な回答ですので、参考になると思います。
自分の専門分野を英語で運用出来ると、その専門分野に関与する仕事を「英語」で実践することが出来ます。 英語は単なる媒体ですから。
法律も同じ。 経済、経営、ファイナンス分野の専門知識を有しているなら、それに関する法律を運用出来る専門家として仕事が出来ます。 心理学、精神分析学などの専門知識を有するなら、法律を基にしたカウンセラーの仕事も出来ます。
元々Law Schoolというのは、あるdegree をすでに持っている学生を受け入れる所です。 そのdegree の専門分野での確かな知識を基に、それを運用出来る媒体として法律は学ぶべきだという考え方に基づいたものだからです。
各大学のLaw School のホームページには、卒業生がどのような分野で仕事が出来るかも色々書いています。 それをみるともっと詳細がわかりますよ。
以上が一般的な回答ですが、質問の中でよくわからないところがあります。
現在ESLに在籍しているということは、カナダの大学に正式に入学する準備中ですか?
ESLに在籍している学生は、就労は認められていないはずですが、9月からの就労は、どのようなStatus で仕事をしますか。 ワーキングホリデーかとも思いましたが、それで来年すぐに移民申請には普通届かないので、rule out しました。
正式な大学の学生で、アカデミックコースを履修していれば(単位数も関係ありますが)、アルバイトとして就労することも認められています。 しかし、現在ESLではその可能性もなさそうです。
また、来年すでに移民申請を視野に入れられているということは、カナダで何か特別なStatus を持っていますか。 配偶者Status とか。
ということで、現状がよくわかりませんので、個人に合わせた現実的なアドバイスは難しいですね。
カナダの移民法、就労の現状、などをよく調べると同時に、自分でも高い専門分野の能力、スキルを英語で問題なく運用出来る勉強を続けて下さい。
Good Luck.
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