大澤 眞知子(カナダ留学・クリティカルシンキング専門家)- コラム「【問題を自分でみつける能力をつけるための】英語で社会科―3」 - 専門家プロファイル

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【問題を自分でみつける能力をつけるための】英語で社会科―3

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2013-02-13 15:12

1月16日2月6日のコラムでご紹介したSocial Studies Project.

日本の小・中学、高校生たちに、「自分で問題をみつけ、その問題を分析し、解決方法を探る」Projectです。
いよいよ来週で終わり。 プレゼンまで行けそうもない~~と悲鳴を上げるグループが増えて来ました。

最初は調子良くても、具体的具体的という説明で立ち往生したグループ:

 ミツバチの絶滅が地球の酸欠につながるという問題:自分たちにとって、何が困る?という具体的な事例で苦しみました。 やっと、酸素の欠乏により、集中力の欠如というところに行き、学力の低下につながりました。 ひいては日本の働き手の能力低下につながり、今より経済が悪化するそうです。 

さて、次。 今度はミツバチが劇的に減少している原因。 「特別なダニ」という原因説をネットでみつけたまでは良かったのですが、その解決方法になると。。。。。????##$ スプレーを使っても有害物質を含むし、特別な知識が必要だし・・・・。 困っています。

 前回ほめたトラの絶滅グループ。 リーダーの生徒の理解力の速さがうまく働いて原因まで行きました。 アジアの国々の現状をリサーチし、違法終了が大きな原因であることを突き止めました。 「刑罰を重くする」という解決方法を仮説として、各国の罰則規定を調べていますが、なかなか出て来ません。 

やっと、ベトナムの資料が出てきて、それを重くする!と勇んで解決法を持ってきましたが、私の一言で立ち往生中。 「どうやって?」  

日本の新聞の社説がいつも使う表現、「早急に手を打つべきである。」
「誰が?」「どうやって?」

誰かがやればいいというのは解決法でも何でもないです。 日本にいる小学生や中学生のひとりとして何が出来るかまでたどり着くこと。 さて、困った・・・。

  などなど。

というように、現存する、良く知られている、すでに問題提起されているものを選んだ生徒たちは、とちゅうまで調子よくても最後の段階で、自分たちのレベルまで問題を持って来ることに多大な困難を経験しています。 これこそが、今回のProjectのテーマ「問題をみつける」ということです。 

すでに「答えのある問題。 専門家たちが多くの答えを提案している問題。」をそのまま持って来るのではなく、自分たちの身近な問題がひいてはどんな大きな規模になるのかを探り出すことがテーマでした。

ひとつのグループ。 「尖閣問題」という非常に大きな、解決不能状態の問題を扱った小学6年生3人組。 非常に興味深い展開を見せました。 解決方法もみつけました。 本人たちは来週それを英語でプレゼンする予定です。 

このような大きな問題が小学生レベルで解決法につながった理由は、「なぜこれが困るのか?」と自分たちの日常レベルで非常に具体的な事例を示すことに成功したからです。 グループの中にひとり、日本人にしては類まれな創造力を躊躇なく表現出来る生徒がいます。 その生徒がぐいぐい引っ張って行った成果です。 来週のプレゼンはYou Tubeで公開します。 お楽しみに。

「水不足・・・」「税金が増える。。。」と、現存する問題を次々に持ってきては全然勧めなかったグループに、こんなヒントを出しました。 

「自分たちの周りで、これって困るよな~。」ということある? と。 
「道路に犬をうんちが多い!」

一緒にIdea Mapを書きました。

(道路に犬のうんちが多い)→(踏んでしまう)→(お母さんに怒られるー実体験だそうです)→(怒られたのは犬のせいだと、今度は犬にあたる。 犬を蹴る)→(犬が怒ってかむ)→(かみ傷から病気になる)→(死ぬかも知れない)

ははは。 大笑いして、OKを出しました。
現在解決方法を考えています。 なかなかよく練った方法ですよ。

Critical Thinking. 毎日少しですが、育っているのを感じます。

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