R.TOKI様

カウンセラーの笹木と申します。
どうぞ宜しくお願いします。

桃栗三年柿八年と言われています。中堅社員として頑張りどころですが、会社の経営安定が一番大切です。会社は意外に潰れない存在です。私や友人達は潰れるだろうと思った会社が意外や10年経過しても何とか立ち直って順調に推移しています。

１．経緯、課題
現状、勤務先の経営状況が倒産の可能性があるほど悪化している。サイトに依頼するが経験年数、キャリア不足で不合格。同業種の会社から品質管理、開発職の内定を得るためには何をすべきか。

２．検討事項
１）転職すべきか否かの判断。
4年間で経験した品質管理の具体的な仕事内容。それなりの経験を積んだと見なされると思うのですが、他社で即戦力として使えるか。習得技術や改善実績の詳細を作成されては如何。
→会社が栄養ドリンクしか製造していないため、それに伴う業務の一般医薬品と違う業務となっている。現状の評価ですが学歴、勤務会社の評価プラス上記実績です。人柄は真面目なことは理解できます。求人の案件がどの位あるか。他社の判断次第ですが、退職を急ぐべきとは思いませんが如何。
２）業界の状況
2013年度のドリンク剤市場は、前年比0.5％減で、2000億円を割り込んだと見られる。３月は消費増税の駆け込み需要で大幅に伸長しており、それを除けば実質的に例年並の４～５％程度の減少だった模様。 市場の縮小要因はヘビーユーザーの男性勤労者の高齢化・引退による飲用中止である。また、若年層の取り込みが不十分な点も変化はない。
最近はエナジードリンクが台頭し、市場が奪われている。これまでエナジードリンクは食品メーカーが中心だったが、今年はエーザイが新規参入したり、第一三共ヘルスケアのようにドリンク剤のブランドを貸与する事例も出てきた。ドリンク剤は効能を謳える点が優位とされるが、100ml以内という容量の制約や「滋養強壮」「肉体疲労の場合の栄養補給」など、製品別に変化のない効能表現が足かせとなり、エナジードリンクの飲みごたえや、効き目のイメージに押されているのが現状である。
若年層の獲得がうまくいかない一方で、女性を意識したドリンクの販売は好調に推移している。以前は男性らしいイメージだったドリンク剤だが、2000年代から低カロリー、ノンカフェイン、甘い味、かわいらしいデザインなど女性向けが増えている。 (７月14日　週刊流通ジャーナルより抜粋)
＊今回の経営悪化の理由は？　会社の危機対策は？
２）転職すべき時期か否かの判断。
現時点で内定を受けていない状況、対応策が決まらない以上、退職すべきではないと思う。
転職活動をするが、自己都合ではなく会社都合で退職してハローワークで研修を受けるべきと思いますが如何。

３．検討事項
１）今直ぐ転職して採用される可能性があれば退職を勧める事が出来る。専門分野の勉強を積んだ後の方が成功の確率が高いとすれば勉強を優先すべきではないか。母校の教師に相談して薬学修士として現場の経験を生かして修士論文作成に挑戦してはい如何。薬剤師資格取得は検討対象にならないですか。
２）一般的に品質管理の担当者が開発業務に採用されるケースは少ないと思います。逆はありですが。品質管理を希望する場合は、業界については医薬や食品業界等幅広く検討できないか。
３）会社都合による退職をお勧めしますが、実務を優先されるのであれば、ハローワークや職業訓練所の活用を頂きたいです。

４．結論
栄養ドリンク業界であれば品質管理の即戦力として採用される可能性は十分ですが、市場が縮小しているので問題ありとのことです。ご自分の進むべき業界、職種については幅広い視野に立つと同時に長期的観点でご検討されるよう期待します。