笹木 正明(キャリアカウンセラー)- コラム「シニア・新学問のすゝめ」 - 専門家プロファイル

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シニア・新学問のすゝめ

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キャリア キャリアプラン 2012-11-13 11:34

11月8日、日経新聞大学面に通信制の大学が60才以上の「シニア学生」の取り込みに動いていると興味ある記事が記載されています。

今回は日経記事と入学希望者への提案、頑張るシニアをご紹介します。

 1.通信制、シニア取り込む。生涯学習の舞台に(日経記事)

文部科学省の学校基本調査によると、通信制大学の学生数は少子高齢化の影響で05年度をピークに減少傾向が続く。今年度は17万人にとどまり、過去7年で15%減った。ただ60歳以上に限れば学生数は徐々に増え、今年度は2万人と全体の12%を占めている。背景には団塊世代が退職期を迎え「経済事情であきらめた大学にやはり行きたい」「好きな分野で学び直ししたい」という事情が高まっている。通信制は「通学型の大学に比べ、年間の学費はおよそ半分から4分の1ですむ」(私立大学通信協会)という割安さも定年退職したシニアには魅力だ。

 通信教育を提供する代表的な大学の一つである放送大学でもシニアの存在感が増している。最近1年間で1割増え、10年前の2倍に達した。シニア学生は教養を高める例が目立つほか、高齢化社会に関連したテーマに関連したテーマに関心が高いという。同大学は面接授業で介護予防や認知症などの科目を増やした.50才代についても「再就職(退職後)やボランティアにつながる学びの場と認識してもらい、入学につなげたい」という。

 通学過程と同レベルの課題をこなすことを求められる通信制に挑むシニアも出ている。慶応義塾大学の通信課程は「通学過程と差をつけない」(池田幸弘通信教育部長)のが特徴だ。卒業論文の提出が必須条件で、教官2人を相手にした面接をクリアする必要もあるが、60才以上の学生数は比較可能な03年に比べ3割増えている。学習意欲の高いシニア学生数をどれだけ呼び込めるかが、通信制大学の学生数維持へのカギを握りそうだ。

 *放送大学と慶應義塾大学通信課程の年令構成等を比較した。

在籍者数 放送大学 約83000名  慶應義塾大学 約9000名                       60才以上 放送大学 20.8%  慶應義塾大学 10.3%。職業種別比率 定年等退職者数は放送大学7%、無職9%、慶應義塾大学 無職30%。放送大学の方が60才以上が多く、定年等退職者数が明確になっている。

2.通信制大学へ入学希望のシニアへのご提案

シニアが通信制大学に入学する場合、高卒資格か大卒又は短大卒等からの編入のケースが多い。  高卒の場合4年在籍124単位以上、3年次編入では2年在籍62単位以上取得して卒業となる。    高校卒後40年ぶりに大学に入学する意志を固めた方にはまず敬意を表示します。放送大学はテレビとラジオと教材で学習することになるが何度も繰り返すことで理解が深まる。シニアが40年間社会生活で培った知識や経験は膨大な量である。入学時にはそれらを整理し、学部を選択する。馴染みの科目が多ければ速やかに慣れることが可能になる。まずは1科目単位取得に取り掛かることが大切。

 *科目取得に際しての留意事項。

馴染みの科目からスタートするが、基礎から応用への体系を押さえ学ぶということである。円でいえば中心部分の基礎科目から始める。例えば心理学入門から専門科目を取得する方が後々楽になる。

 3.頑張るシニア

卒論は必須ではないが、自分の人生の大きなテーマを掘り下げることで作成が可能になる場合もある。私の知人は製紙会社に勤務して社史編纂に参加、定年退職後放送大学大学院で紙の歴史を修士論文としてまとめた。その後、彼は学部に編入し、ヨーロッパやアフリカ旅行に参加した上、産業革命まで遡り続編をまとめている。次は業界リーダーの人物史をまとめるそうである。

 

 

 

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