中学校卒で大学卒業資格を取得したいと考えている人に対してご提案いたします。

１．事例　

経済的な事情により中学校を卒業後、高校に進学できず社会に出て就職、結婚、子育て、夫の事業のお手伝い等を経て６０代を迎える。最近は夫の介護にも携わり時々放送大学のテレビ放送を見るのが楽しみになった頃である。

好奇心に満ち、生き生きとしている顔つきである。事業のお手伝いをして経営についても幅広く実践的な勉強を積まれている。難点は年をとり記憶力の低下が進んでいることのようだ。

２．中学卒で大学入学の資格取得を得る

このような方の希望に答えるのが、学びたい気持ちさえあれば入学出来る放送大学です。ただし、条件があります。まず選科履修生として一般科目から人文、社会、自然の各分野を最低１科目、合計１６単位修得する事です。その後、晴れて全科履修生として本当の大学生になる事ができ、この１６単位は卒業要件に含まれるのです。

３．単位取得の為に面接授業を活用する

教科書を読んでも直ぐ頭に入らないと話す人に対して読書百遍意（い）自（おの）ずから通ずという格言があるので実践を薦めたが、なかなか聞き入れてもらえない。そこで直接先生から対面でお話が聞ける面接授業を受けてみては如何ということになった。

留意点：

①   面接授業は全科履修生が優先的に受講可能で、空きが出た場合は選科生、科目生も受講出来るの　　　　で空席情報を確認すること。

②   放送大学卒業に際して３０単位まで面接授業で取得可能。

③   面接授業で勉強になじめば、本来の放送授業もはかどるのではないか。

④   放送授業は一科目２単位、面接授業は１回あたり１単位認定される。

向学心に富み、熱意のある方は生涯教育のまとめとして放送大学に挑戦されてみては如何でしょうか。