岸井 幸生(公認会計士・税理士)- Q&A回答「開業前の経費」 - 専門家プロファイル

岸井 幸生
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岸井 幸生

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( 東京都 / 公認会計士・税理士 )
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開業前の経費

法人・ビジネス 独立開業 2012/06/15 14:56

事業用とプライベート用の現金の件で質問させていただきます。

近日、自宅でのネットショップ開業を考えております。
まだ事業用銀行口座を開設前(屋号未決定などの理由)です。

事業開業するにあたり、パソコン・ソフト・電話機・参考書籍等が必要ですので早く!購入したいのですが
このような場合、プライベート口座から現金を引き落とし購入したり、
現在財布の中の現金で購入しても問題ないのでしょうか?

または、事業用口座を早く開設して(早く屋号を決定させて)、
口座に預け入れた現金を引き落として、完全にプライベートの現金と区別して購入した方がいいのでしょうか?
この場合は事業開始がもう少し遅くなりそうですが・・・

以前、専門家の先生にご教授いただいたお答えでは、
「プライベートの費用と事業用の費用を選別する事務処理作業が煩雑になる」とのことでしたので、
プライベート現金での購入でも問題ないとは思いますが、
素人の私では後々の作業が大変そうで迷っています。

サンクルクルさん ( 東京都 / 男性 / 37歳 )

岸井 幸生 専門家

岸井 幸生
公認会計士

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開業前の経費

2012/06/18 23:38
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サンクルクル様

公認会計士・税理士の岸井と申します。
開業とのこと、成功をお祈り申し上げます。

さて、事業開始前の経費を個人口座や財布の現金から支払ってもよいかということですが、こちら全く問題ありません。

重要なことは、購入したモノやサービスが、事業用で買ったのかプライベート用で買ったのかが明確になっていることです。


「プライベートの費用と事業用の費用を選別する事務処理作業が煩雑になる」というのは、確かにその通りですが、逆にしっかりと分けて管理すればよいのです。

そのための方法として、おっしゃる通り、事業用の口座をわけるというものがあります。
もちろん、これはいずれやった方が良いと思います。

口座が分かれていない場合であっても、領収書をわけて管理したり、出納帳をつけることで両者を区分することができます。
カードの明細などで事業とプライベートが混ざってしまっている場合でも、マーカーでわかるようにすれば問題ありません。(もちろんそれが事業用であることが説明できないといけませんが。)


後々の作業=確定申告だと思います。
あらかじめ、事業とプライベートをわけて記録することで後々の作業が楽になります。

事業に入れていい経費とダメな経費の区分は少し難しいので、調べたり専門家に聞くことをお勧めいたします。
もちろん私に連絡いただいてもOKです。

評価・お礼

サンクルクル さん

2012/06/19 11:55

岸井様
ご返信ありがとうございます。返答がおそくなり申し訳ありません。
分かりやすいご説明で助かりました。これで少し早く開業ができそうです。
開業はまだこれからなので、今年の確定申告は希望の青色申告(メリットが多いが難しそう)か白色申告(時間がなくても素人でも簡単そう)か迷ってしまいますが・・・

岸井 幸生

2012/06/19 15:28

サンクルクル様
開業は早く始めたもの勝ちですから、決断後はスピーディに行動に移すべきだと思います。
頑張ってください!

青色か白色か、これは断然青色にすべきです。
難しいと思うのは初めだけで、いまどき会計ソフトがしっかりやってくれますから、普段は何てことありません。
控除65万円分のメリットなど、税金面のメリットもそうですが、もっとメリットだと思うのは、青色ベースで会計を把握することで事業の様子がよくわかるようになることです。
まず、己を知らなければ計画を立てることはできません。計画が立てられないと行き当たりばったりになります。
ぜひ青色を頑張ってみましょう!

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