小谷田 仁
コヤタ ヒトシ初期での受け口、2期での八重歯矯正について
心と体・医療健康 矯正・審美歯科 2012/03/12 00:4911歳になる娘はガタガタもひどく八重歯です。が、7歳の時から受け口の矯正に通い上顎に固定装置を1年ほどつけ顎を広げるという早期治療で直して頂き喜んでおりました。もともと顎が小さく歯列矯正は必至だと思っていましし、先生もあとは時期をまってまた相談しましょう。と言って下さったので、その後は半年に1度の検診を受けながら安心しておりました。ところが先日「そろそろ相談の時期ですが、思ったほど顎が大きくならなかったので抜歯の矯正になります。」といわれました。私は驚いて抜歯は避けたい旨を伝えますと、前に出す方法もありますが出っ歯のような見栄えになってしまいます。と言われました。別の矯正歯科に相談に行ったのですが、見解は同じです。
ただ、そこでも抜歯を避けたい旨を伝えた所「もう少し早ければ何とかなったのだけれど、もう下顎の拡大が見込めない」と言われ更にショックでした。なぜ、かかりつけの先生は早期治療の段階から通っているのにそのことについて一言も触れてくれなかったのでしょう。受け口矯正であごを広げてくれたのだからその技術で下顎も早い段階で広げていてくれたら抜歯はしなくても済んだのではないか。そんな思いが消えず、悩んでいます。信頼していただけに裏切られたような気持ちで、選ぶ医院を間違えたのではないかとまで思ってしまいます。それとも、矯正はまずは非抜歯のほうこうから考えてくれるものと思い込み、強く「非抜歯」をお願いしなかった私が悪いのでしょうか。今後の歯列矯正は転院も考えています。が、今一度興奮状態の自分を冷静にしなくてはとも思っています。私としては8歳から今の間に何かしら手立てをうってくださらなかったこと(例えば床矯正など)が不満でしかたありません。が、お医者様が永久歯が生えそろうまでただただ様子をみながら待つということは一般的なことなのでしょうか?
ありの子さん ( 兵庫県 / 女性 / 46歳 )
Re:初期での受け口、2期での八重歯矯正について
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(回答)
歯と顎の大きさの不調和(ディスクレパンシー)は、顎の退化が進んでいるといわれる現代人で悪化している問題として、歯科界では重要視されています。
子供によく見られる乱ぐい歯(叢生、八重歯)は、食生活の変化等により顎の発育が悪くなった事がひとつの原因と考えられます。
ただし、顎の発育が正常であったとしても、歯と顎の大きさの不調和(ディスクレパンシー)が大きいケースは多くみられます。
もともと、顎は頭蓋全体の一部であり、拡大するにも限度があり、もし無理に拡大出来たとしても、後戻りする可能性が高いといえます。
したがって、顎の拡大だけで乱ぐい歯(叢生、八重歯)が治せる症例は歯と顎の大きさの不調和(ディスクレパンシー)が比較的小さいケースに限られると思われます。
子供の矯正治療で早めに、7~8歳で治療した方がよい予防的な矯正の必要なケースとは、出っ歯や受け口の様に上顎と下顎の前後的な成長のズレがあるケースになります。
予防的な矯正の段階では、この歯と顎の大きさの不調和(ディスクレパンシー)の量の判断は難しい面もあり、一般的には予防的な矯正のあと、永久歯の萌出を待つことになります。
したがって、納得出来ないかもしれませんが、初期での受け口の予防矯正の後、歯医者が永久歯が生えそろうまで様子をみながら待つということは一般的なことと考えます。
しかし担当歯科医も、歯並びの変化の見通しについて、ありの子さんにもっとしっかりと説明すべきであったと思います。
青山審美会歯科矯正クリニック(JR渋谷駅、表参道)
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評価・お礼
ありの子 さん
2012/03/14 21:34担当の先生に不信感のようなものもうまれておりましたが、小谷田先生の回答を頂き、治療としておかしくはない事が理解でき少し安心しました。ただ、私もお医者様に任せきりで詳しいお話を聞くこともなく、治療方針に私とのズレがあったことは残念です。これから進めていく上でもう一度しっかりお話をきいて決めようと思います。ありがとうございました。