隣地の解体工事による擁壁倒壊の際の補償について教えて下さい
住宅・不動産 住宅・不動産トラブル 2018/09/27 16:16初めて相談させて頂きます。
【経緯】
私は擁壁のある土地を購入し、新築戸建を1年半前に建築しました。
この夏から隣地の解体工事が始まり、その際に地盤高を下げるために当方の擁壁の基礎が見えるくらいまで掘削をしていました。
支えもしないで大丈夫かなと思っていた矢先、当方の擁壁が崩れ、当方の地盤が隣地に流出し建物の基礎が見えるレベルまでになってしまいました。
直角型に別面の擁壁もあるのですが、そちらも引っ張られて日に日に亀裂が大きくなっていきました。
相手方は個人で経営されている解体業者で擁壁のことはよくわからないが補償させて頂くとのことでした。
【対応】
擁壁専門の建築士の先生(解体業者の言葉です)が図面を書いて下さりました。
既存はブロック積みだったため、同じ工法でした。
ただし、既存擁壁は古い時代に造られたもののため、道路境から離れていないなど現在の基準とは不適合のようです。
建築士の先生は当然、今の基準にあわせて図面を書かれたため、図面を見ると当方の庭が狭くなるようでした。
【その後】
私は専門ではないものの、同種の仕事をしており、工法などを知っていたため、他に比較検討などしないのかと聞いてみました。
その際、建築士の先生は『ブロック積しか知らない』、『庭を広くしたいのはわかるがそれなら費用を分担してもらわなければならない』といったことを仰っておりました。
【質問】
・擁壁を新設頂くことで当方の庭が狭くなることは許容しなければいけないのでしょうか?
・ブロック積以外の工法(直立やセーフティーウォール、バランス擁壁など)を施工頂いた場合、当方の負担も生じるのでしょうか?
お手数ですがご教示頂けると幸いです。
えすさん ( 宮城県 / 男性 / 38歳 )
擁壁倒壊の修理
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横浜の設計事務所です。
高低差やそれぞれの敷地の状況、相手の予定建築物、境界線や擁壁の所有、その他もろもろがわからないので一般的な解説になります。
現在では基本的にはブロック積みの擁壁は認められていません。よく見かける工法としては間知石積みかコンクリート擁壁です。
間知石の場合は角度が大きくなるので、敷地境界から造ると庭部分が狭くなることが多いです。
コンクリート擁壁は現場施工と製品を設置するものの二種類ありますが角度は間知石よりは直角に近くなります。
ただ、根本の部分でL字型になっており、そのL部分を施工するために大きな掘削が必要になります。
またその部分は土を埋め戻すので軟弱地盤になるので基礎がかかっている場合は不同沈下に注意が必要です。
L字部分を相手方に向ける逆L字工法にすれば掘削範囲は狭くなりますが、逆L字部分は相手の敷地内になるので予定建物と干渉したり擁壁の所有(管理)の問題が面倒になります。
そうしたパターンを示した上で選択を依頼してくるのが本来の補償ではないかと思います。
費用分担に関しては、相手の責任は大きいものの古い擁壁が既存不適格(現在の基準ではない古いもの)であった場合はある程度考慮は必要かもしれません。
ただそこは民事の問題になるのでその部分に関して納得がいかない場合は法律の専門家の助言を受けてください。
あーす・わーくす< http://office-ew.com >
評価・お礼

えす さん
2018/10/01 11:55
あーす・わーくす 小松原さま
情報が不足しており申し訳ございません。
ご教示ありがとうございます。
当方の有効敷地が減る案のみ提示され、困惑しておりましたが、
そうならない方法も提示して欲しい旨連絡してみました。
法律関係も調べてみます。
ありがとうございました。