小日向 るり子
コヒナタ ルリコグループ
振り回す人の特徴と振り回される人の特徴 ~境界性パーソナリティ障害・補足~
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13回にわたって掲載していた「境界性パーソナリティ障害」についてのコラム。
アクセスが非常に多く、私自身もこの障害について興味や関心を持っている方が予想以上に多いことにびっくりしています。
今回はこれまで寄せられたご相談やご質問を基に、境界性パーソナリティ障害の方の特徴と、関わってしまう方の特徴をポイントとして書いてみたいと思います。
まず、13回の連載記事の中で一番読まれている記事がこちら。
境界性パーソナリティのコラムの第3回目に書いた「態度がコロコロ変わる人」というタイトルの記事です。
http://profile.ne.jp/w/c-110924/
まず、境界性パーソナリティ障害の方の大きな特徴です。それは
他人からいきなり人間関係を切られたことがあるか
ということです。
これは友人でも恋人でも同じです。
友人であれば、いきなり連絡を切られてしまったり、着信拒否、受信拒否をされたりといったことがあるか。
恋人も同様です。いきなり音信不通にされたりメールやLINEだけで別れを告げられたりしたことはないか。
基本的にそのような人間関係が2回以上あったら、自分のパーソナリティに何らかの障害があると思っていいでしょう。障害というとダークなイメージがあるので、言い換えるとしたらパーソナリティが未熟だという感じでしょうか。
そして補足として。関わってしまう方の特徴。
境界性パーソナリティの方は社交的で人懐っこい方が多く、比較的短期間で一気に相手との距離を縮めることが上手です。それは、この障害になる方は、幼少期に寂しい気持ちを恒常的に抱えていることが多かったため、相手から好意をもたれる手段を身につけてきたからです。
生きるための手段だったわけですから、非常に高等な術です。
「私ってなぜかお騒がせな人と縁が切れない」と感じている方は、自分自身も相手との距離感がつかめていない未熟な部分があると認識する必要があります。
距離を一気につめる相手に自分自身ものめり込んでいってしまう部分をもっているということです。
そうなってしまうのは・・自分の寂しさから?孤独から?弱さから?
そういった感情を、刹那的な人とのふれあいの中で癒したいと考えている自分はいませんか?
境界性パーソナリティ障害についての最初のコラムはこちらになります。
http://profile.ne.jp/pf/kohinataruriko/c/c-109832/
興味を持った方はぜひ読んでみてください。
「境界性パーソナリティ障害」のコラム
どこに相談すればいい?何科に行けばいい? ~境界性パーソナリティ障害 最終回~(2013/10/18 15:10)
周囲はどう対応したらよいか ~境界性パーソナリティ障害 その12~(2013/09/21 16:09)
対人関係がうまく築けない ~境界性パーソナリティ障害 その11~(2013/08/31 15:08)
薬物療法について ~境界性パーソナリティ障害その10~(2013/07/27 14:07)
障害の治療方法 ~境界性パーソナリティ障害 その9~(2013/07/14 01:07)