小日向 るり子(心理カウンセラー)- コラム「愛を渇望する心理がもたらすもの ~遠野なぎこさんの離婚に思う~」 - 専門家プロファイル

小日向 るり子
感情を否定せず、まず寄り添うこと、を理念としています。

小日向 るり子

コヒナタ ルリコ
( 東京都 / 心理カウンセラー )
フィールマインド 代表カウンセラー
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愛を渇望する心理がもたらすもの ~遠野なぎこさんの離婚に思う~

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2014-07-01 20:00

昨日、女優の遠野なぎこさんが離婚を発表されましたね。
結婚生活55日間。
ちなみに前回の結婚は2ヵ月で破たんしていますね。

私は彼女がブログを始めたときからずっと読者でした。
そして、彼女のブログから読み取れる症状や読者への呼びかけなどに、当時コラムとして連載していた「境界性パーソナリティ障害」の症状を重ね合わせて読んでいました。
当時、コラムでもこんなタイトルで彼女のブログを薦めています。

「この女優さんのブログ、絶対読んで欲しい! ~境界性パーソナリティ障害・スピンオフⅡ~」
http://profile.ne.jp/pf/kohinataruriko/c/c-112135/

なぜこの女優さんは恋愛が続かないのか
結婚という絶対的な愛の「形」を手に入れても、どうして手放してしまうのか。
純粋な疑問だと思います。

でも、こうした恋愛を繰りかえす人に共通する特徴があります(すべてとは言えませんが)。
それは、
無条件の愛を与えられた経験を自分自身が持っていない
ということです。

人は、
乳児期~幼少期に、そのままの自分を愛してくれる人が必要なのです。
お腹がすいたら泣き、オムツが濡れたら泣き、物を買ってくれないとダダをこね、疲れたら寝る
こうした乳児期、幼児期のやりたい放題の行動。
でもそんな自分を全部丸ごと愛してくれるという体験が、絶対的に必要なんです。
いうところの 「無条件の愛」 です。

愛がなかった幼い時期の愛を求め、自分こそはその愛に満ちた家庭を作りたいと願う。
でも、その愛への渇望は果てしなく、もっともっととエスカレートしていく。
求めすぎる愛は、お互いを窮屈にしていくことを気付かずに、結果破たんする。
おそらく遠野さんの愛は、前回も今回も同様の論理で破たんしたと思います。
※彼女自身もそのように言っていますね

ただ彼女は自分自身でそれを理解し、今回の離婚では元夫と恋人関係に戻ったと言っていますので、こうした自分自身の感情のからくりを理解はできていると感じます。

でも私は、無条件の愛を与えられなかったからイコール一生安定的な恋愛や結婚ができないとは思っていません。
人は、感情を理解し、その窮屈な感情を浄化しようと願い、不要な求めすぎる感情を手放せたときに、安定的な愛情を得ることができるのです。

ですのでそういう点で、遠野さんの、「感情のからくりを理解できなかった最初の離婚」と「今回の離婚」ではまったく意味が違うものだと思っています。
遠野さんが今回の離婚をバラエティで茶化して話すようなことをせず、
もう一度、愛に執着し過ぎたあまり手放してしまったもの
を見つめて、再構築してほしいと思います。

メンタル疾患はやましいことじゃないんだよ!!メンタル疾患持っていても頑張っていこうね!
ブログでいつも彼女はそう読者に投げています。
遠野さんが今回離婚した男性と再婚するときが、彼女が求めすぎた不要な愛を手放せたことを実証する時だと思います。
彼女のスクラップアンドビルドは成功するでしょうか。
スクラップ=壊す
ビルド=構築

再構築ができたとき、彼女の今回の離婚は多くのメンタル疾患を抱える人たちに光を与えることになるのでしょう。





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