井上 健
イノウエ ケン“ありがとうございます”と“ありがとうございました”の違い
スキル・資格 ビジネススキル 2014/02/10 10:05お客様を玄関までお見送りをするのですが、その時“ありがとうございます”と“ありがとうございました”どちらを言えば良いか悩むことがあります。何か基準のようなものはあるのでしょうか?教えてください。
スノー2250さん ( 島根県 / 女性 / 33歳 )
“ありがとうございます”と“ありがとうございました”の違い
スノー2250様、ビジネスマナー講師してます井上健と申します。 このメールではケンさんと呼んでください。
ご相談の件ですが、現在形、過去形の言葉に悩み始めるとスッキリしないですよね。そんな時はこの様に考えてみては如何でしょうか。
対象者と一連の行為、会話が継続中の場合には「ありがとうございます」
その行為がその日に終了した際には「ありがとうございました」「どうもありがとうございました」 とやってみてはどうでしょうか。
全てのケースで絶対こうでなければならない、であるべき。と考えると時々おかしな状況になります。状況によって言葉を使う難しさは否めませんが通常のマナー教本記載されている言葉のニュアンスで問題ないと思います。マナーに絶対はありません。相手の感じる気持ちで要否がされるものです。私が気になるのがコンビニ用語、ファミレスでのオーダー確認の際の用語です。
よろしかったでしょうか?・・・・この場合は・・・でよろしいでしょうか? で良いと思います。なぜならまだ終わっていないからです。 もしオーダー間違いがあった場合には、…だったでしょうか?と以前の確認をする場合だからです。でもこの言葉が日本中で使われている事でもわかりますよね。気にしない方が多いと言う事です。
ご提示のケースでは商店などでお見送りするの場合では、今日はどうもありがとうございました。またのお越しをお待ちしております。とか また是非お越しくださいませ。とかなれば宜しいかと
思います。あまりにも丁寧に言おうとすると悩むので意識しすぎない事ですね。
瞬間的に二重敬語になっているのかどうかが分からなくなるようでしたら、一度書き出してみて
声を出して読んでみる事です。言ってしまったから目上の方の指導が悪いとかは相手は思わないものです。それよりもお越しくださったお客様が気持ち良くお帰りになれる。またこの店に来ようと思っていただける応対に力を入れると良いと思います。
CS的にも言葉より笑顔、親身になって聴いてくれる、義務的な応対でない事、適切な応対等、おもてなしが重要です。おもてなしとはお客様の目的がスムースに気持ち良く達成できる様に一緒になって目的を叶えるためのフォローをする事でもあると考えてます。
お客様の感じる親近感、安心感に重点が置かれるべきと思います。
如何でしょうか。スノー2250様、是非、職場でのケーススタディーとなる言葉使いの纏めを作ってみてくださいませ。新しい発見があるかと思います。