川井 太郎(メディカルボディチューナー)- Q&A回答「臼蓋形成不全について」 - 専門家プロファイル

川井 太郎
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川井 太郎

カワイ タロウ
( 東京都 / メディカルボディチューナー )
川井筋系帯療法治療センター 院長
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臼蓋形成不全 股関節の病気と妊娠

心と体・医療健康 体の不調・各部の痛み 2011/03/18 10:46

臼蓋形成不全と診断されて7ヶ月が経ちます。現在28歳です。
1人目の子供は来月2歳、2人目も欲しいです。
手術を先か、出産を先か迷っています

病院の先生の1人は先に、もう1人は手術後は何があるかわからないし、先に産んだ方がいいと言われました。
ですが、出産中に悪化するかしないかは先生にもわからないそうです。誰にも


手術にしても大きな手術で1年は松葉杖なので大変ですが、妊娠、出産も抱っこや重さで足に負担がかかります。

手術を先にしても、妊娠を先にしてもリスクは伴います。
この手術の成績がどうなのかもネットで調べてもわかりません。
先生は最悪のケースを話すので実際の所がわかりません。

はるとっちさん ( 広島県 / 女性 / 28歳 )

川井 太郎 専門家

川井 太郎
あん摩マッサージ指圧師

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臼蓋形成不全について

2011/03/21 22:30

臼蓋形成不全とは、股関節の骨盤側の受皿部分(臼蓋)が、先天的あるいは成長期の過程で十分形成できず、(臼蓋)が比較的小さい状態をいいます。


大腿骨頭が臼蓋にうまく収まり、股関節角度が適切な角度であれば、たとえ臼蓋形成不全であっても痛みなどなく、機能上あまり問題はありません。

しかし、大腿骨頭が臼蓋にうまく収まっていなかったり、股関節角度が不自然な角度になっていると、股関節への負担が大きくなるため、股関節周囲に痛みが出たり、中高年になって変形性股関節症の原因になったりします。


手術要否のポイントとしては、以下の点になります。


・臼蓋形成不全の程度

臼蓋形成不全の程度が大きいと、次第に痛みや股関節の変形、日常生活障害が大きくなってきます。


・年齢

手術に用いる金属の耐用年数というのがありますので、若いうちに手術をすると、老年期にもう一度手術をしなければならないこともあります。


・現在の痛みや日常生活障害の程度

痛みや日常生活障害の程度が大きければ、現在の生活の質を向上するために手術をした方がよいかもしれません。


妊娠・出産によって、現在の股関節角度に影響してしまう可能性もありますが、

年齢的にもまだ若いこと、お一人目のお子さんも小さいこと、今後の妊娠可能性、子育ては体力があるうちが望ましいこと、などからすると、


臼蓋形成不全の程度があまり大きくなく、痛みや日常生活障害の程度も小さいということであれば、手術は少し様子を見て、妊娠・出産を優先してよいのではでしょうか。

そして、お子さんが小学生や中学生になるなど少し子育ての手間がなくなってから、股関節の状況や痛みの程度などを判断して手術をするのも時期として遅すぎないと思います。


また、大切なことは、痛みの有無にかかわらず、大腿骨頭が臼蓋にうまく収まり、股関節角度が適切な角度であるように、定期的にチェックし、調整していくことです。

ただ股関節の機能角度の修正については、

実際のところ整形外科ではあまり得意ではないので、むしろ信頼できる手技療法専門家(整体やカイロなど)で股関節などの機能状況、周辺筋肉の緊張の有無などをくわしく診てもらい整えておきましょう。

ご参考になれば幸いです。



川井筋系帯療法治療センター
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