言葉づかいについて
スキル・資格 ビジネススキル 2016/12/07 18:06最近、後輩や自分より年の若い方と食事をすることが増えてきました。何気ない会話の中で、違和感が残る言葉づかいがよく目につきます。よく聞くのが、「請求書になります」、「山本のほうからお電話します」などです。
直してあげたいのですが、正しい言い方を伝えるだけで、理由が話せないままにいます。この場合、どのように伝えると良いのでしょうか。教えて下さい。
スノー2250さん ( 島根県 / 女性 / 36歳 )
不適切な言葉づかいがあることを伝えましょう
こんにちは、スノー2250さん。
違和感のある言葉づかいは、その方の話しの内容を受け入れる気持ちを弱くしたり、時には拒絶反応を生んでしまうこともあります。結果、コミュニケーションが上手く取れないなどということにもつながりかねません。
後輩の方々へ伝えられる時、なぜ良くないのかを次の事例で伝えられてはいかがでしょうか。
お話しに挙がっている「〇〇になります」や「〇〇のほう」という言葉づかいは“バイト敬語”と呼ばれているもので、使い方を間違えた言葉づかいです。
「請求書になります」は正しくは、「請求書です(ございます)」で、「課長のほうからお電話します」は「課長からお電話します」です。
「なります」は、物事が変化する時、または変化している様を表す時に使います。例えば、「こちらの会議室は明日、展示会場になります」や「私の息子は今年二十歳になります」などの過程(成長)を伝える時です。
「~のほう」は、方向を伝える時やいくつかある選択肢の中から選んで示す時に使います。例えば、「北のほうをご覧ください」と方向を示す時や、「私どもがお手伝いしたほうがよいですね」と“手伝いをしない”の選択肢があることを示す時などです。
後輩の方々の不自然な言い回しに気づかれた時は、このような言葉を添えてアドバイスなさってはいかがでしょうか。そもそもの成り立ちや、よくある状況を使って言うと、分かりやすいですね。