岩川 昌樹
イワカワ マサキ一時払い終身保険は信用していいのでしょうか?
マネー 投資相談 2010/02/12 22:56はじめまして。私なりに大きな決断をするときで、少々ビビっているので、ご教授願いたくおもい質問させていただくことにしました。
先日で、ある銀行の定期預金(1000万円)が満期を迎えました。
すると、その銀行の支店長から電話があり、「定期預金よりも良い商品があるので、一度説明させてください」とのことでした。
数日後、その銀行を訪れたのですが、提案されたのが「一時払い終身保険」(ふるは〜とJロード)というものでした。正直言いまして、銀行に預けることしか考えていなかったので、保険会社と終身保険の契約をし、お金を払う(預ける?)という提案に違和感がありました。担当者からの「10年たてば定期預金よりもお金が貯まる」という言葉は魅力的なのですが、そんな虫のいい話があるのか半信半疑でした。
その場では結論を出せず、今、悩んでいます。悩んでいる点は次の5つです。
?本当に定期預金よりもお金は貯まるの?
?どうやって生命保険会社は利益を出しているの?
?一時払い終身保険は信用できるの?
?一時払い終身保険のリスクは?
?定期預金よりもお金が貯まる可能性がある、リスクの低い運用方法は?
ちなみに、今のところ1000万円の使い道は決めていませんし、使う予定もありません。また、生命保険や医療保険、学資保険まで別の保険会社で加入しています。
家族は、私(32歳)と妻(33歳)、子(6歳、3歳)で、亡父から相続した家があり、家を建てる予定は今のところありません。
小心者の私の決断に、少しでもヒントを与えてくださったらと思います。よろしくお願いします。
赤のロビーさん ( 鳥取県 / 男性 / 32歳 )
信用度と運用期間が同一なら、利回りも同一
FPの岩川と申します。
金融機関で販売される商品のほとんどは、信用度が最も高い国債の利回りを基準に、決定されます。
信用度と運用期間が同一の場合は、概ね利回りも同等と考えてください。
例えば、10年の確定貯蓄商品を考えた場合は、10年国債(1.3%前後)の金利を基準に決定されますので、10年定期、10年満期の生命保険などは、概ね10年国債と同等の利回りになります。
つまり、間接的に、国債に投資を行っていると考えられます。
同じ貯蓄年数でありながら、ある商品の利回りだけ高い場合は、信用度、または、商品そのもののコストが異なると言うことです。
1)の回答
運用期間(10年)が同一で、定期預金より利回りが高い場合。
信用度が低い、流動性が低いなど、定期預金よりリスクが高い分、金利が高いと考えられます。
2)の回答
運用期間に見合った国債などの債券に直接投資を行っています。
金融機関は、自社で利益の得られる範囲で、商品の利回りを決定されます。
本来、保険会社が損をすることはありません。
(つまり、自分で10年国債に投資をすれば、コストも金融機関の破綻リスクも受けずに済むと考えることも出来ます。)
3)、4)の回答
金融機関の破綻リスク。
5)の回答
定期預金よりリスクを低い商品は、国を相手にお金を貸す国債です。
ただし、リスクが低ければ、リターンは低くなります。
繰り返しですが、信用度と運用期間が同一なら、利回りは、同一です。
ローリスク、ハイ(ミドル)リターンはありません。
ただ、リスクが同じ場合は、リターンの高い商品を選択。
リターンが同一なら、リスクの低い商品を選択するのは、基本のキホンです。
ご質問があれば、気軽にどうぞ。