岩川 昌樹(ファイナンシャルプランナー)- Q&A回答「同じリスクなら、リターンの高い手段を選択する。」 - 専門家プロファイル

岩川 昌樹
「本当に必要な資産運用」。家族のことのように考え、提案します

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イワカワ マサキ
( 千葉県 / ファイナンシャルプランナー )
FPブレーン株式会社 長期投資専門FP
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教育資金の積立手段は?

マネー 教育資金・教育ローン 2009/07/23 00:30

36歳会社員で、家族は専業主婦の妻28歳と2人で、9月に第1子が生まれる予定です。
子供の誕生に合わせて、教育資金の積立てを考えているのですが、低金利のこのご時世、何で積立ててよいのやら悩んでおります。
考え方としては、中学から私立に入る可能性も考え、中学入学までに積立てが終わるよう、積立て期間を10〜12年にして、250万程度(利息や運用利率は別)を積立てられればという前提です。
当初は、あんしん生命の長割終身を妻の名義で(私は告知でダメそうなので)入ろうと考えていました。
一応、長割終身のメリット、デメリット(満期前の解約は元本を下回る、など)は把握できているつもりです。そのうち、今の低金利を元に利率が固定されているという点が、今後金利が上昇したりインフレになったりした場合、固定利率であるため積立ての価値が下がる、なおかつ満期前の解約はもっと損という点が、受け入れにくいと考えています。(個人や家庭の事情で、保険金が払えなくなるリスクは割り切っています)
保険で積立てることにこだわりはないのですが、他にどんな手段が考えられますか?また、それらのメリット、デメリットは何でしょうか? ←これが質問です。

一応、私の知識で思いつく手段を書いてみます。
・定期預金や財形貯蓄・・・今の利率ではタンス預金と差異もなく、利息が期待できない。また財形は今もやっている。
・投資信託での積み立て・・・バランス型を長期で積立てれば、理論上、利率も期待できるし、インフレにも対応できる。が、いざ教育資金として必要な時に、今のような世界同時不況と重なると最悪
・他の保険会社やゆうちょの学資積み立て・・・長割終身と大差なし。また、積み立て期間が15or18年になってしまう。

ご意見、よろしくお願いします。

oji123さん ( 東京都 / 男性 / 36歳 )

岩川 昌樹 専門家

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ファイナンシャルプランナー

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同じリスクなら、リターンの高い手段を選択する。

2009/07/24 23:17

初めまして、FPの岩川と申します。

ご質問拝見しましたが、金融商品への理解の高さが伺えます。

おそらく oji123様が考えられているのは、
同じリスクなら、リターンの高い手段(商品)を選択し、
同じリターンなら、リスクの低い手段(商品)を選択したい、と言うことですよね。
これは、投資、金融商品購入の基本的考えです。

元本保障型の金融商品は「投資期間」と「信用度」が同等であれば、概ね投資効果も同等です。

ご存じの通り、仮に10年の貯蓄保険なら、
A保険の返戻率は109%
B保険の返戻率は112%・・・・
年率で考えると0.1%程度の違いで、「どんぐりの背比べ」です。

これは、各保険商品の最終的な投資先が、みな同じ(債券投資)であるからです。

裏を返せば、投資期間が同じなら、何らかのデメリット(リスク)がないのに、ある商品のみリターンが高くなることはありません。

つまり、同じ債券投資をする場合、
保険会社の貯蓄保険を経由するのか。
銀行の定期預金を経由するのか
証券会社で、ダイレクトに購入するのか

投資先までの手段、コストにより、リスクとリターンに違いができます。
ちなみに、財形、年金保険、養老、長割、学資保険も・・・みな大同小異ですよね。

同じ投資先でリスクを低く、リターンが高くするには、国内債券の投資信託です。(金融機関の破綻リスクを引き受ける必要もなく、無駄なコストがかからない分リターンが高い。)
【世界同時不況と重なると最悪】と心配しておられますが、投資先が世界の株式や債券の場合です。
保険商品のように価格変動のリスクを受け入れたくなければ、公社債中心の投信を利用すれば良いと思います。または、多少のリスクを受け入れ、リターンを得るならば、海外債券ファンドなどを少し保有しても良いでしょう。

高いリターンを得るならば、そのリターンに見合ったリスクを【必ず】受け入れる必要があります。

補足

価格変動リスクを受け入れられない人は、残念ながら、小さいリターンしか得られません。

ただ、投資の場合、定期的にリバランスができれば「10年後不況=損」であるとは限りません。

不明なことがあれば、気軽にご質問ください。

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