岩川 昌樹(ファイナンシャルプランナー)- Q&A回答「現実的に考える。」 - 専門家プロファイル

岩川 昌樹
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岩川 昌樹

イワカワ マサキ
( 千葉県 / ファイナンシャルプランナー )
FPブレーン株式会社 長期投資専門FP
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ハイパーインフレや預金封鎖について

マネー お金と資産の運用 2008/07/06 09:39

30代の会社員(正社員)です。
ハイパーインフレや預金封鎖について、今後そのようなことが起きる可能性はどれぐらいあるのか、専門家の意見をお伺いしたいです。

自分なりに本を読んだりネットで調べたりしても、「ハイパーインフレなんて来ない」という意見もあれば、「株券の電子化は国民のタンス資産をあぶりだすためのものだ。近い将来ハイパーインフレと預金封鎖は必ず起こる」という意見もあり、迷っています。
ですが、預金封鎖という事態になれば、自分の貯金が
がすべて紙クズになるといいます。ロシアやアルゼンチンの例を読みました。

怖くて投資信託や株などの資産運用に手が出せません。

預金封鎖への対応策として、不動産の購入、金の購入、海外預金口座の開設などがあげられていましたが、不動産はある程度ローンを組まなければ買えず(しかもハイパーインフレなどがないなら、定年退職後に不動産は買おうと思っています)、海外預金口座の開設といっても、金融の素人がいきなりそんなことをして大丈夫かという心配もあり、金の購入ならなんとかできるかな・・という状況です。

冒頭の質問に戻りますが、ハイパーインフレと預金封鎖は起こる可能性はどれぐらいでしょうか?起こるとしたらその際にどのような防衛策を講じればよいでしょうか。よろしくお願いいたします。

solanaさん ( 静岡県 / 女性 / 34歳 )

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ファイナンシャルプランナー

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現実的に考える。

2008/07/06 19:07

はじめまして、FPの岩川です。

いくら悩んでも、現時点で適切な回答は残念ながらありません。
本などに書かれていることは、想定の世界です。

将来のことなので、可能性はゼロではありませんが、もっと現実的に詳細を考えてみましょう。

では、仮に海外口座を開けて、資産の一部を移転させ、ユーロやドル、ポンドなどを分散保有したとします。

日本で金融封鎖が実行されます。

海外口座の資産は、その影響を受けないとしても、日本での生活をメインにしている人は、海外移転をしたそのお金を、いつ?どこで?どのように使うことができるか、考えたことはありますか?

よく、国内の情勢が落ち着くまで、しばらくの間、海外で生活できるメリットがあるといいますが、そんなときに、本当に海外逃避ができるのか。

金融封鎖された直後に
航空券は買えるのか?
その通貨は何を使うのか?
そもそも海外逃避が許されるのか?
クレジットカードが使えるのか?
海外の資産を引き出しできるのか?

などなど、なってみないと、全くわからないということです。

金融封鎖から、完璧に回避するには、すべての資産とともに、自分自身も海外移住することになります。

もともと、海外リタイアなどを検討していれば、別ですが、
起こるかどうか分からないことを目的に、そのような準備をすることは非現実的です。

あいまいなな話に支配されるのは、少しおかしな気がします。

今後も日本で暮らすことが前提であれば、優先順位は、やはり、今後のライフプランに合わせて、資産形成プランを立てる事になります。

その次に心配であれば、一部を海外銀行で、通貨保有をすればよいのではないでしょうか?

私も海外口座をいくつか持っていますが、これが完璧な手段であると思ったことはありませんし、そもそも金融封鎖の備えと思っていません。


あまり参考にならなかったかも知れませんが、

「なって見ないとわからない」と言うのは本当のことです。

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