佐野 靖(建築家)- Q&A回答「1F車庫部分の構造について」 - 専門家プロファイル

佐野 靖
住む人の夢を実現し、安心を提供する。それが設計士の仕事です

佐野 靖

サノ ヤスシ
( 建築家 )
アトリエ・イグレック1級建築士事務所 所長
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1F車庫部分の構造について

住宅・不動産 住宅設計・構造 2007/01/13 14:33

木造軸組で2階建てを建築予定です。土地は購入済で建築会社を選定している段階です。請負契約はまだですがいいなと思う工務店で平面図のラフプランをいただきました。内容はかなり気に入っていますが1点不安な箇所があります。土地は北側に6m道路があり他の3方向は隣地です。間口は7m、奥行きは11m、面積は79?、建容は60/200です。縦置きの駐車場が希望でプラン上は1F部分間口5.46m、奥行き7.73mのうち、駐車スペースとして2.27m×3.65m欠きこまれており、2F部分は間口同じで奥行き8.64mで北側に0.91m出っ張っています。よくビルトイン車庫の場合、側面は壁になっているのはよく見かけますが今回のプランの場合2本の柱(鉄骨)とそれに渡す梁(木材)で駐車スペース上部を支えています。この2本の柱と梁で支えるのが強度的に問題ないのか?また鉄骨と木材の梁の組み合わせの相性や接合面、耐震性や風耐力が心配です。ご意見お願い致します。

なみへいさん ( 神奈川県 / 男性 / 34歳 )

1F車庫部分の構造について

2007/01/18 19:35
( 5 .0)

なみへい様はじめまして御質問に答えさせていただきます。
法律的に耐力壁の量だけでなく釣り合いよく配置しなければなりません、平成12年の法改正以降偏芯率(建物の重心と剛芯の位置の違いを割合で表した値)0.3以下、又は建物を4分割しその両端について耐力壁を検討する必要があります。又基礎の断面や柱の引き抜き防止金物の設置等も規定されました。
お書きいただいた内容で建物の判断すると建物を南北に4分割し(7.73/4≒1.932)その北側の範囲に90cm以上の東西方向の壁がどのくらい取れるかが重要になります。
左右に建物がある場合は風圧力が増えることは考られないのでの一般的には無視します。建築基準法は最低の基準を定めた法律ですので安全側に働く用考慮する必要がある考えています。地域によりますが一般的には木造2階建住宅は確認申請時に壁量計算書等の審査はなく設計者に任されています。壁量計算は設計者の義務ですので工務店さんに要求しても良いとおもいます。
2.27m×3.65m車庫や0.91mオーバーハングは先にお答えいただいている方と同様に梁、柱、検討や施工上の注意は必要ですが特に問題があることでは無いと思いました。
巾2.27の車庫はちょっと狭いと感じたので車庫の有効寸法の確認もお勧めします。

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