ご質問は、a.OEM化粧品会社の立ち上げ方、b.商品品揃えの手順の２点ですね。
OEM化粧品は非常に伸びている市場で、rose1515さんのように起業を志しておられる若い方が多数おられますね。

それでは、初めに、a.OEM化粧品の商品企画から販売に至るプロセスを簡単に解説した後に、b.商品品揃えの充実、という流れでご説明します。

＜商品企画から販売までの流れ＞
１）商品企画
２）処方開発・試作品作成・評価試験　→ 製品仕様決定
３）ケースの素材・デザイン検討　→ ケースデザイン決定
４）薬事申請（申請書作成に２ヶ月、審査に６ヶ月）
５）製造（小ロット対応：少ない量でも製造可能）
６）品質検査
７）出荷
８）販売
　特に、rose1515さんご自身がじっくり練らなければならないのは、１）から３）、そして８）です。後は、OEMメーカがサポートしてくれます。一方、OEMメーカがいることにより競合企業も多いということになるので、差別化を図る（rose1515さんの商品が消費者に選ばれる）ためには、１）商品企画、２）製品仕様、３）ケースデザイン、８）販売方法、に力を入れ、工夫する必要があります。

　例えば、新素材によって目元の隈や毛穴のカバーが簡単にできることをアピールしたり、 パッケージのデザインを工夫してrose1515さんのような若い年齢層を狙ったり、ということで商品の差別化を図ります。 商品でアピールしたいものと、狙う消費者の層との間は一貫性がなければなりません。これを「商品のポジショニング」と言います。rose1515さんが、その辺についてしっかりした考えがあれば、OEMメーカがそれを実現するための材料処方やパッケージのデザインをサポートしてくれます。

　また、初期の販売方法についても工夫が必要です。ドラッグストアは、売れる商品しか棚に置いてくれません。したがって、ある程度の販売実績を作るために、rose1515さん自身が直接、販売に触れることが必要です。例えば、アンテナショップを作り、そこから情報発信したり、ネット販売やSNSで情報発信したり、rose1515さんが商品に込めた思いを直接、消費者へ発信し、消費者からのフィードバックを得ることが必要です。フィードバックによって、商品の改良が必要になることもあるでしょう。

　次に、「品揃えの充実」ですね。商品を増やしていく際には、最初に開発した商品と関連のあるものを順次、投入していくのが効果的です。目の隈、毛穴、ニキビ、ソバカス、、若い女性がどんな所を気にするのか、それをどうやってカバーするのか、女性が持つ悩みやコンプレックスに、優しく応えて行く、そうすることによって、「ブランド」が確立して行きます。

　このようにして、ブランドが確立し、消費者の認知度が上がれば、ドラッグストアの棚に、rose1515さんの商品も並ぶことになるでしょう。