堀江 健一(恋愛恐怖症・心の問題カウンセラー)- コラム「鬼滅の刃13 呼吸法編2 呼吸と血中酸素量と自律神経と頭痛の関係その1」 - 専門家プロファイル

堀江 健一
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( 東京都 / 恋愛恐怖症・心の問題カウンセラー )
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鬼滅の刃13 呼吸法編2 呼吸と血中酸素量と自律神経と頭痛の関係その1

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メンタルヘルス 2022-04-16 13:28


呼吸と血中酸素量と自律神経と頭痛の関係

前回では呼吸をする時、口呼吸より鼻呼吸の方が酸素が取りこみやすく、様々な点で良いので、

鼻呼吸を心がけましょうと言うような事を書いてみました。


普段意識せず当たり前の様に呼吸をしていますが、

酸素を取り入れると言う事が、いかに生命活動を続ける上で重要か?
呼吸が乱れるとどんな支障が出るものなのか?
考えてみて行きたいと思います。
今回からは、呼吸(酸素)と頭痛のお話しをしてみます。


人間の臓器の中で、一番酸素を消費するのは脳です。

これは結構ご存知の方も多いかもしれませんね。
例えば心筋梗塞などで心臓の運動が止まり、脳への血流が途絶えてしまうと、あっと言う間に脳の脳細胞が死んでしまうそうです。
5分を超えて心停止が続くと脳に障害が残る可能性が高くなり、8分を超えると死亡する可能性が高まります。

前回出てきた「あくび」も、脳が酸素不足(酸欠状態)なのを感じて、足りない酸素を補おうとするための生理現象と考えられています。
そう思うと、部屋に大勢が集まって行う会議等では、余計に酸素不足な状況となり、あくびが出やすくなるのも道理かも知れませんね。

脳死とまでは行かないまでも、普段の生活で脳の状態に異変が生じ、支障が出る事があります。
頭痛です。
まずはざっくりと頭痛の種類やそのメカニズムをみてみましょう。
 

◆頭痛の種類とその原因

整体の先生に言わせると、頭痛の原因は
 

姿勢が悪いと呼吸が浅くなり、脳に酸素が行き渡らない。
結局これが一番の原因なんですよ。

との説もあります。

頭痛と呼吸(酸素吸入)とはどんな関係があるのでしょう?

そんな事を考えて行きたいと思います。


女性の方に多いかもしれませんが「頭痛持ち」と言うような方がおられるかと思います。
私の家内も実はそうなのですが、頭痛持ちとまではいかないけれど、たまにする頭痛でも大変不快なものですし、吐きそうなくらい気持ち悪いと何も出来なくなってしまいますよね。


頭痛にはさまざまなタイプがあり、国際頭痛学会の基準である『国際頭痛分類第3版(ICHD-3)』ではなんと367種類に分類されているそうです!
 

【一次性頭痛と二次性頭痛】

大まかにはいわゆる命の危険まではない慢性頭痛を一次性頭痛
「頭痛そのものが病気」とも言える。


脳腫瘍や脳からの出血など命に関わる頭痛を二次性頭痛
他に重篤な病変があり、そのために頭痛が起きる。
これはもう呼吸とか酸素とか言う問題では無さそうです。


 

一次性頭痛

★筋緊張性頭痛

頭痛の原因は色々あり、一番多いのは眼精疲労や、首・肩のこりから来る血行不良のようです。
これらは筋緊張性頭痛と呼ばれています。
どんな痛さかざっくり言うとギリギリ頭が締め付けられているような鈍いイタさです。



筋緊張性頭痛になるメカニズム
なぜ首・肩のこりが起きるかと言えば、

身体的なストレス
●普段の姿勢が悪い。

女性は男性より一般的には筋力が弱く、パソコンやスマホを見る時にうつむく姿勢を取るだけで頭を支える首の筋肉に非常に負担がかかるそうです。


●特に寝ている時の姿勢が悪くて(枕から頭が外れていたり)、寝ても筋緊張による疲労が取れないため、コリが溜まって行くなどの習慣。

精神的ストレス

●何しろ生真面目とかの性格や、もの事の考え方、それによる心労などから来るストレスなど心理的に緊張し易い気質

それらによる筋肉のコリで
→血流が悪くなる
→老廃物(乳酸など)が溜まる
→周辺の神経が刺激されて痛みが起こる
ことがあげられているそうです。


なにしろ筋肉の緊張が主な原因となるので、

身体的なストレスに加え、精神的ストレスを原因とする緊張型頭痛には、
生真面目な性格や几帳面さを持った人がかかりやすいと言われているようです。


簡単に言うと心身が緊張し交感神経(活動時の神経)が優位になり、血管が収縮・血流が悪くなる。

と言えるようです。


 

★片頭痛(偏頭痛)

さて、ギリギリと痛いのとは別に、ズキンズキンと脈打つように痛いのが「偏頭痛」と言われ、筋緊張性頭痛とは原因も種類も違うようです。
吐き気が伴う事も偏頭痛では多いようです。
頭痛の時に光や音、においに過敏になるといった症状がみられることがあります。
頭の片方だけが痛くなることが多いので医学的な正式名称は「片頭痛」とされています。
でも人によっては両側痛くなるそうです。




片頭痛になるメカニズム
片頭痛は三叉神経が関係しているそうです。
三叉神経とは、顔の感覚を脳に伝える末梢神経のことで
●額から目
●目から口
●口から下顎
の3つの経路からの刺激信号を脳へ伝えているそうです。


ストレスや疲労による自律神経のバランスの変化により脳の血管が拡張する
→拡張した血管が三叉神経を圧迫
→圧迫の刺激により、三叉神経が痛みの原因物質を出す
→痛みの物質により血管が炎症を起こし、さらに三叉神経を圧迫
→刺激が脳へと伝わった結果、痛みを感じる


と言う流れがあるそうです。


わかり易く言うと、

普段の緊張が強すぎて、

ストレスや疲労から解放されて、気が緩む時(リラックスした時)とギャップが激しくて、

急に脳の血管が膨らんでしまい(拡張し)頭痛になるのではないか
と専門家の仮説として考えられています。


片頭痛は、睡眠不足ではなく寝過ぎたときに特にも起こりやすいことが分かっています。
筋緊張性頭痛とは逆で、自律神経の副交感神経(休息時の神経)が優位になりすぎて血管が拡張し、起こると考えられているようです。
普段に比べ、急に気が緩みすぎる状態ですね。

また、寝て起きた時に血圧が上昇し、血流が増えたために血管が拡張して片頭痛になる方も多い様です。
この場合には

起床時には活動の準備をするため交感神経が優位な状態と考えられます。
色々自律神経に関しては一概に言えない所が難しいですね。


 

頭痛の原因をまとめて簡単に言うと

●筋緊張性頭痛は血管が収縮して血流が減って起こる
●片頭痛は血管が拡張して血流が増えて起こる


いずれにせよ緊張と弛緩の自律神経の働きのバランスが重要そうです。


うちの奥さんは、混合型みたいで、
仕事の前や最中に、緊張やパソコン作業から来る眼精疲労や肩こりで頭痛が起こることもあるようですし、
家に帰ってきてホッとしてから急に頭痛になる事もあるようで、
つまりしょっちゅう頭痛で悩まされています。

一般的に、片頭痛だけの患者さんは頭痛の無いときには頭がすっきりしているのですが、
緊張型頭痛を併発すると、いつも頭が重い状態が続く場合があるそうです。

調査では、
片頭痛患者の62%の人はストレスがあるときに頭痛が起こると感じている一方、
24%の人はストレスから解放された時に頭痛が起こると感じているそうです。
仕事が休みの休日になると頭痛が起きる、と感じる方も多いようです。

他にはどんな時に片頭痛が起きるか?との調査では
「睡眠不足」が71.1%と最も多く、
続いて
「肩、首の凝り」67.1%、
「旅行・買い物」65.3%、
「過労」52.9%、
「目の疲れ」44.4%、
「緊張」43.6%、
「睡眠過多」27.6%
などだそうです。

睡眠不足だと頭痛になると感じる人もいるし、

頭痛の為に安眠できず、不眠になると感じる人もいるようです。

この点に関しては、また後で調べてみたいと思います。

私も高校生くらいの時に、その時は成長に伴う症状だったのかもしれないと思いましたが、割と月に一度くらいこの片頭痛が起きてました。
吐き気もするし、しばらく丸まって苦しみながら治まるのを待つしかなかった時期がありました。
頭痛が出る前兆として最初目の前がチカチカ・キラキラして来て、すぐに視界がせばまって暗くなったのを覚えています。


 

★群発性頭痛

知り合いの知り合いに一年か半年に一度くらい、大変な頭痛になって、それが30日くらいは続いてしまうと言う人がいました。
しかもガンガン痛むので、その間は仕事にもならなくなってしまうそうです。
ぞの痛みは「目の奥がえぐらる程」だそうですから途方もない苦痛ですね。
特徴として片方の目の奥だけが痛み出すのだそうです。
一次性頭痛の中でも、こうした最も激しい痛みを伴う頭痛は群発性頭痛と呼ばれています。


群発性頭痛になるメカニズム
何らかの刺激によって目の奥にある血管に炎症が起きる
→その血管が拡張すると、血管の周囲にある感覚神経や自律神経の交感神経が血管の通り道である頭蓋骨のトンネル壁を強く圧迫
→拡張した血管による脈打つような痛みが起こる
→痛む血管からの信号をそのそばにある自律神経の副交感神経のセンターである翼口蓋神経節(よくこうがいしんけいせつ)が受け取ります。

副交感神経(リラックスの神経)が活性化してしまうことで、痛みのある側の涙や充血、鼻水、鼻づまりといった症状が
生じやすくなると考えられています。

やはり片頭痛と同様に血管の拡張(膨らむ)により周囲の神経が押されて痛みが生じると言う事の様です。



 

◆対処法

どの頭痛にしても、一言で言えば
自律神経のバランスを崩さないような生活を送る事を心がける
のが、重要と言えるようです。

 

★筋緊張性頭痛の場合

副交感神経を優位にして緊張を減らし、血管を拡張してあげるためにリラックスする
例えば
ぬるいお風呂にゆっくりつかり、リラックスし身体や肩・首を特に温める。
ストレッチなどする。
コーヒーやお茶などカフェインが入っている飲み物は、血管が収縮するため避ける。
高すぎず、低すぎない枕を選んで使う。枕はちょっと高いだけでも実は身体の緊張を生んでしまうそうです。
軽い運動やストレッチで心身をほぐしてあげる。
などの睡眠障害解消と同様な事が効果的の様です。
詳しくは前の「睡眠障害解消法」のブログを読んでみて下さい。


対して

★片頭痛・群発性頭痛の場合

普段から交感神経と副交感神経の落差を減らす様な生活を心がける。

その為には自分で頭痛になった時の状況をメモにして書いておく頭痛ダイアリーを付ける事で、
 「平日に比べ休日に寝ダメしてしまう傾向がある」ので、いつも起床時間を一定に保つ
 「目が疲れると頭痛になることがある」ので、夜はなるべくパソコンやスマートフォンを見ないようにする

など、自分に合った対処ができるようになります。

片頭痛が起きた時は交感神経を優位にしてあげて、血管が拡張しないようにする。 
簡単に言えば筋緊張性頭痛の場合とは逆の方に対処する必要があるようです。
●お風呂などはゆっくりつからず、シャワー程度にする。
●むしろこめかみの脈打つ部分や首後方の窪んでいる部分(襟足の間)を冷却シートや氷枕などで冷やしてみる。
●コーヒーやお茶などカフェインが入っている飲み物を取り、血管を収縮する方向にする。
●光や音を避け、暗くて静かな所でじっとしている。
などが効果的なようです。

※こうした内容はあくまで参考にしていただければとは思いますが、医学的にははっきりわかっていない事が多く、
私も医師では無いので、お医者さんに行かれてみる事をお勧めします。


二次性頭痛に関してはかなり医学のお話しになりますので、ここではご紹介しません。



次回はより詳しく呼吸(酸素)と頭痛の関係について書いて行きます。

どうやら血液中の酸素量が重要なカギを握っているようです。


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