山本 雅暁(経営コンサルタント)- コラム「中小企業が資金的な余裕がない中での海外事業展開のやり方-1」 - 専門家プロファイル

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山本 雅暁
事業収益拡大のための行動計画立案・実行とビジネススキル向上

山本 雅暁

ヤマモト マサアキ
( 神奈川県 / 経営コンサルタント )
グローバルビジネスマッチングアドバイザー GBM&A 代表
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中小企業が資金的な余裕がない中での海外事業展開のやり方-1

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経営コンサルタントの活動 海外展開支援 2025-09-09 11:51

皆様、

こんにちは。

グローバルビジネスマッチングアドバイザー 山本 雅暁です。

 

私は、8月18日に「中小企業の海外事業展開」についてのタイトルで、ブログ・コラムを書きました。その中で、下記文章を書いています。

「★海外展開を阻む3つの大きな壁

海外進出は中小企業にとって大きな成長の機会ですが、多くの企業が以下のような課題に直面しています。

2. 資金的な余裕がない
海外展開には、市場調査、現地法人の設立、拠点の確保、人材採用、プロモーション活動など、多額の初期投資が必要です。また、事業が軌道に乗るまでの運転資金も欠かせません。国内事業で手一杯の中小企業にとって、この資金的負担とリスクは非常に大きな障壁となります。」

 

今回は、中小企業が資金的な余裕がない中での海外事業展開のやり方-1として、対応策を概説します。この対応策の概説は少々長くなりますので、パート1とパート2に分けて説明します。

 

私は、今までの中小企業に対に対して行った支援結果から「段階的な投資」を行うやり方を勧めています。

 

「段階的な投資」とは、リスクとコストをコントロールしながら海外事業の経験値を積むためのロードマップです。具体的には一般的に以下のフェーズで進めていきます。

 

★フェーズ1:【テストマーケティング期】(ほぼコストゼロ〜)

目的: 自社の製品・サービスが海外で通用するのか、感触を確かめる。

 

具体的なアクション:

 

国内で開催される国際展示会に出展する: 海外から来日するバイヤーに直接製品を見てもらい、フィードバックを得ます。国内で開催される展示会が、国際展示会かどうかは、展示会の主催者が英語版Webサイトを開設している、海外からバイヤーや企業が参加していることから判断できます。

 

JETROや中小機構が主催するオンライン商談会に参加する: PC一つで海外企業と商談ができます。渡航費や宿泊費がかからず、リスクはほぼゼロです。

 

中小機構の「J-GoodTech(ジェグテック)」に登録する: 自社の技術や製品情報を登録し、海外企業から引き合いが来るのを待つ、あるいはニーズのある海外企業にアプローチします。

https://www.smrj.go.jp/regional_hq/kanto/sme/jgoodtech/index.html

 

★フェーズ2:【間接輸出・越境EC期】(低リスク・低コスト)

目的: 実際に商品を海外に届け、売上を作る経験を積む。

 

具体的なアクション:

 

国内の輸出商社に商品を卸す: 貿易実務や海外バイヤーとの交渉はすべて商社が代行してくれるため、国内取引の延長で海外に商品を販売できます。

 

海外向けインターネット通販プラットフォームに出店する: Amazon、eBay、Shopee(東南アジア)などの大手プラットフォームを利用すれば、自社で大規模なサイトを構築しなくてもすぐに海外販売を開始できます。

 

★フェーズ3:【直接輸出・販売会社、代理店開拓期】(中リスク・中コスト)

目的: 自社で海外の取引先を開拓し、利益率を高める。

 

具体的なアクション:

 

国内の国際展示会、あるいは海外の展示会に単独または共同で出展する: 現地の市場で直接プロモーションを行い、販売会社や代理店となってくれるパートナーを探します。

 

JETROのビジネスマッチングサービス(e-Venueなど)を利用する: 現地の優良な販売会社や代理店候補を探せる可能性があります。ここで信頼できるパートナーを見つけられる可能性があります。

https://e-venue.jetro.go.jp/bizportal/s/?language=ja

 

フェーズ4:【現地拠点設立期】(高リスク・高コスト)

目的: 現地での本格的な事業展開と、市場でのシェア拡大を目指す。

 

具体的なアクション:

 

駐在員事務所の設立: まずは販売活動を行わない情報収集・連絡拠点として設立し、市場を深く調査します。

 

販売子会社の設立: 現地に法人を設立し、本格的な営業・マーケティング活動を行います。

 

生産拠点の設立: 現地での製造・販売を一貫して行います。

 

このように、段階的投資というロードマップを一歩ずつ進んでいくことが、資金力の限られる中小企業が海外展開を成功させるための最も堅実かつ実践的なアプローチと言えます。

 

上記内容は、あくまでも一般的な概説になります。

私の支援内容の詳細が知りたい、あるいは、海外事業展開支援を受けたい企業は、私のプロフィールページからご相談ください。

 

よろしくお願いいたします。

 

グローバルビジネスマッチングアドバイザー GBM&A山本雅暁

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