山本 雅暁(経営コンサルタント)- コラム「日経記事:『水素に賭ける川崎重工 ブラックボックスと国際標準両立』に関する考察」 - 専門家プロファイル

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山本 雅暁
事業収益拡大のための行動計画立案・実行とビジネススキル向上

山本 雅暁

ヤマモト マサアキ
( 神奈川県 / 経営コンサルタント )
グローバルビジネスマッチングアドバイザー GBM&A 代表
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日経記事:『水素に賭ける川崎重工 ブラックボックスと国際標準両立』に関する考察

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経営戦略 アライアンスの事例と経営手法としての活用と課題 2025-02-10 14:07

皆様、

こんにちは。

グローバルビジネスマッチングアドバイザー 山本 雅暁です。

 

2月10日付の日経に、『水素に賭ける川崎重工 ブラックボックスと国際標準両立』のタイトルで記事が掲載されました。

 

本日は、この記事に関して考えを述べます。

本記事の冒頭部分は、以下の通りです。

 

『得意技術の一部を国際標準に押し上げれば、世界市場の開拓に弾みがつく。川崎重工業は水素社会をにらみ、自社技術をベースとする規格づくりを進める。日本企業は「技術で勝ってビジネスで負ける」という失敗を繰り返してはならない。。。』

 

本記事の冒頭部分で書かれていますように、多くの日本企業は技術で勝ってビジネスで負ける」失敗を繰り返しています。

川崎重工業は、この教訓を認識しており、同じ過ちを繰り返さないように、したたかに行動する姿勢や方針をもっていることについて、本記事で書かれています。

 

私は、会社に勤務していた時に、ISOなどの国際標準化プロジェクトに携わった経験をもっています。

このときの経験やノウハウを生かして、数多くのベンチャーや中小企業同士の、事業連携(アライアンス)活動を支援してきました。

 

日本企業が、ISOなどの国際標準化を進めるためには、国際標準に影響力をもつ有力企業や団体との、綿密な事業連携(アライアンス)の構築と推進が必要不可欠になります。

 

国際的な事業環境下で、関与するすべての団体や企業が、事業連携(アライアンス)を行うためには、参加者すべてが「ハッピー」であることが必要です。

「ハッピー」とは、参加者すべてが「Win/Win/Win。。。」の関係を構築できることです。

Win/Win/Win。。。」の事例としては、以下のようになります。

●団体;国際標準化の実現により、当該団体の成果となり、実績を積上げられる。

●企業;国際標準化の実現により、自社商品やサービスの市場が新規に構築され、拡大することで事業収益の増加に寄与する。

 

国際標準化を実現するには、手を挙げた企業が、自ら上記の部分を取り入れた青写真を作り、積極的に関連する団体や企業に説明して、仲間作りを行うことが必要不可欠です。

 

青写真を作るとき、自社の利益拡大だけを中心にしてしまうと、当然ながら、上記「Win/Win/Win。。。」の関係が成立しません。

この青写真は、すべての参加者が「Win/Win/Win。。。」になれるようにすることが肝要です。

国際標準化に手を挙げた企業は、青写真作成時に、自社の強みを生かしたビジネスモデルを並行して作成し、自社のノウハウ提供はどこまで踏み込むか、明確に判断基準をもつことが重要であり、必要になります。

次に、必要なことは青写真を作った企業が、汗をかいて仕事をすることです。関連企業は、多くの場合競合他社になります。

競合他社に、『共に動けば、「Win/Win/Win。。。」の関係が構築できることを理解し、同意してもらうことが必要です。

このためには、相手側が同意するまで、粘り強く会話し、交渉する忍耐が必要です。場合によっては、自社の競争力の源泉の一つである、ノウハウを相手側に提供することも考えます。

手を挙げた企業は、上記の通り粘り強く関連団体や企業と会話や交渉を行い、一歩ずつ成果を確保していく動きをする必要があります。

私は、上記に青写真を作った企業が汗をかいて仕事することが必要と言ったのは、このことです。決して他人任せにしないで、自ら考え・行動することが成果につながります。

 

更に、米国で新規に選ばれた大統領が好きな「ディール」することも必要になります。何度も会話・交渉して、お互いの「Win/Win」の関係を発見・構築する忍耐力が試されます。

 

私が、以前に書いたブログやコラムに、事業連携(アライアンス)を行う上での課題や対応のやり方などについて書いています。

ご関心のある方は、例えば、ブログ記事のカテゴリー;“何故アライアンスが必要なの?”、"アライアンスのスキーム、成果等の共有化"などをお読みください。

 

よろしくお願いいたします。

グローバルビジネスマッチングアドバイザー GBM&A山本雅暁

 

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