山本 雅暁(経営コンサルタント)- コラム「日経記事;『SaaS、行政・中小で成長グラファーやフリー、クラウドで業務ソフト提供』に関する考察」 - 専門家プロファイル

山本 雅暁
起業・企業存続の為の経営戦略立案・実行と、ビジネススキル向上

山本 雅暁

ヤマモト マサアキ
( 神奈川県 / 経営コンサルタント )
グローバルビジネスマッチングアドバイザー GBM&A 代表
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日経記事;『SaaS、行政・中小で成長グラファーやフリー、クラウドで業務ソフト提供』に関する考察

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経営戦略 インターネット・IT 2020-08-14 15:11

皆様、

こんにちは。グローバルビジネスマッチングアドバイザー 山本 雅暁です。

 

8月14日付の日経新聞に、『SaaS、行政・中小で成長グラファーやフリー、クラウドで業務ソフト提供』のタイトルで記事が掲載されました。本日は、この記事に関して考えを述べます。

 

本記事の冒頭部分は、以下の通りです。

『ソフトウエアをクラウド経由で提供する「SaaS」企業が、新型コロナウイルス感染拡大の中で成長している。文書などのデジタル化を迫られる自治体や中小企業を支援する新興企業が各地で顧客数を伸ばす。大企業向け事業を続けてきたシステム大手を横目に、機動力を生かし法人向けIT(情報技術)サービスの世界で存在感を増す。。。』

 

一般的にベンチャーや中小企業は、新型コロナの影響拡大下前から、人材不足の状態に直面してきました。現時点では、新型コロナの影響拡大下により、一時的に人の雇用ができる状況になっていますが、新型コロナの脅威がなくなれば、人材不足の問題に再度直面することになります。

 

私は、経営コンサルタントとして、主に中小企業の新規事業立上や米欧アセアン地域などの英語圏の海外販路開拓・集客を支援しています。現在の日本は、15歳から64歳までの生産年齢人口が急減少しているため市場規模が縮小しており、中小企業が安定して収益拡大を実現することが困難になっています。

 

従って、私は、中小企業が新規事業立上を行う場合、日本だけでなく、あるいは日本を除いて、米欧アセアン地域などの英語圏での新規事業立上や販路開拓・集客支援を行っています。

 

対象となる中小企業は、製造事業者やIT企業です。これらの企業が新規事業立上や海外販路開拓・集客を成功させるには、例外なく、技術的に差別化・差異化ポイント、特徴などを実現できるいわゆる技術力が必要不可欠になります。

 

この技術力は、エンジニアの能力に依存症します。エンジニアは、給料の金額だけでなく、開発・実用化する商品やサービスの内容、技術的難易度の高さ、社会的な意義などがあることで、モチベーションを高めています。

 

さらに、可能であれば、フラットな組織構造、明確な目標・指示の設定、エンジニアの開発環境の整備などの心配りがあれば、良いです。特に、エンジニアにとって不必要な事務作業を、明確化・単純化することは、彼らのモチベーションを高める上で有効です。

 

私は、自分の支援先企業に対して可能な限り、事務作業の単純化・合理化、紙の使用制限、PCなどの情報機器導入、ITやインターネットのツール導入などを勧めてきました。

 

以前は、上記のようなことを行うとすると、多額の投資になったり、サーバーやPCなどのIT機器の管理担当者を専任で置く必要などの課題がありました。

 

最近、このような課題が解決されつつあります。事務処理の代行サービス、経理処理・会計処理の支援サービス、AWSやアジュール・グーグルドライブなどのクラウドサービスの活用によるサーバーの不必要さなどがあります。

 

加えて、クラウドサービスの一つである、本日の記事にありますSaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)の普及があります。SaaS(ソフトウエア・アズ・ア・サービス)は、ウィキペディア(Wikipedia)に、「必要な機能を必要な分だけサービスとして利用できるようにしたソフトウェア(主にアプリケーションソフトウェア)もしくはその提供形態のこと」と説明されています。

https://ja.wikipedia.org/wiki/SaaS

 

SaaSは、インターネット経由で必要なアプリケーションソフトを利用する仕組みです。月や年ごとに定額を支払うサブスクリプション型の仕組みになりますので、中小企業には導入しやすいサービスです。

 

新型コロナの影響拡大下により、中小企業でもテレワークを積極的に行う会社が増えています。SaaSを活用している中小企業の場合、社員が自宅で使用する会社のPCは、クラウド上のデータベースを使用しますので、機密情報やデータの漏えいリスクを下げることができます。

 

また、非ITの製造企業でも、社内の会話や取引先との会話に、チャットやWeb会議などのツールを活用する動きが広まっています。電話や対面での会話・面談に比べて、より効率的かつ迅速に実行できるメリットがあります。国内企業のツールではチャットワーク、海外企業のツールでは、スラック、ズームなどがあります。

 

何度か本ブログ・コラムで書いていますように、私の支援先企業の中で数社の製造事業者のエンジニアは、リモートワークを行いながら米欧のエンジニアや営業担当と、チャット・eメールやZoom・Skypeなどのツールを活用して、面談・商談を行って受注につなげています。

 

このような中小企業の事業環境は、新型コロナの影響拡大下に後も、変わらないと考えています。これは、これらのSaaSを活用すると、ビジネスの利便性が大幅に向上することによります。さらに、米欧などの英語圏の企業も、積極的にSaaSを活用していることによります。

 

今後、国内の中小企業はSaaSを含めた各種ITツールやプラットフォームをより一層活用して、特に製造事業者の場合はエンジニアが働きやすい環境を構築する必要があります。

 

さらに、現在、日本では新型コロナの影響拡大下により、一時的に人材が余っていますが、中期的には人材不足の問題が再浮上します。上記しました事務や会計などの事務作業は、可能な限りSaaSなどのITツールを活用して、自動化・単純化して、人材不足に対応する意識をもつことが必要です。

 

よろしくお願いいたします。

 

グローバルビジネスマッチングアドバイザー GBM&A 山本 雅暁

 

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