茅野 分(精神科医(精神保健指定医、精神科専門医))- Q&A回答「治療の方法」 - 専門家プロファイル

茅野 分
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茅野 分

チノ ブン
( 東京都 / 精神科医(精神保健指定医、精神科専門医) )
銀座泰明クリニック 院長
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気分変調症の治療について

心と体・医療健康 精神疾患治療 2008/11/05 15:33

先月半ばまで5ヶ月ほど,入院をしていました。病名ははじめ,抑うつ神経症と言われていたのですが,最近,診断書を見ると気分変調症と書かれていました。
入院中は,2ヶ月倦怠感がとれず,毎日泣いてばかりでした。また看護師,心理士,医師とのコミュニケーションもあまり取れませんでした。3ヶ月になり良くならない自分に焦りもあり,病室で首吊り自殺を図りました。後遺症もなく,無事だったのですが,その後,自分の感情をコントロールできなくなり,暴れたり,看護師,患者に文句を言ったり…2ヶ月くらいたち,次第に落ち着いて,退院することができました。
しかし,退院は嬉しいはずなんですが,家族との接し方が分からず,居心地が悪く気分がすぐれなかったり,体調が悪くなったりしています。先日は,胸が痛く息苦しくなり,救急病院に行ったのですが,異常はありませんでした。その事で,また多くの人に迷惑をかけてしまったと,自分を責めてしまい,自分を傷つけたくなったり,薬をたくさん飲みたくなったりします。今,週1回の通院と心理療法を行っているのですが,この調子でよい方向に向かっていくのか,不安でたまりません…
飲んでいる薬は,1日3回:半夏厚朴湯(漢方),セフタックカプセル 眠前:フルニトラゼパム,エピレナート徐法顆粒,レボトミン

ユネオカさん ( 福岡県 / 女性 / 30歳 )

茅野 分 専門家

茅野 分
医師(精神科)

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治療の方法

2008/11/06 17:44

退院したものの、家族との付き合い方が分からず、自分を責めてしまうこともあるとのこと、心よりお見舞い申し上げます。

「気分変調症」とは慢性・軽症のうつ状態のことで、かつては「抑うつ神経症」と呼ばれていました。両者は同じ病気と考えていただいて構いません。

治療としては、抗うつ薬や気分安定薬を服用しながら、具体的な問題などを解決してまいります。現在服用されているお薬の中では、エピレナート(一般名バルプロ散)、レボトミン(一般名レボメプロマジン)が主な精神安定剤のようです。いずれも、衝動性や刺激性を抑える効果があります。

これらの薬を服用しながら、ご家族との付き合い方やこれからの生活などを落ち着いて考えてまいりましょう。それには、主治医や心理士を信頼してよくご相談されると良いでしょう。ご自身でもできることとしては、拙著コラム認知行動療法をご参照ください。

直ぐに解決しないかもしれませんが、焦らず取り組むことで、徐々に解決の糸口が見つかることと思います。どうぞお大事にして下さい。

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