心気症とうつ病
心と体・医療健康 心の病気・カウンセリング 2008/06/18 22:54去年の7月に微熱や腰痛や背中の痛みがありました。色々な検査をして異常はなかったのですが、症状は残っているため心気症のようになりました。
また不眠もなり、心療内科で抗不安剤を戴き2か月弱で改善しました。
しかし、以後肩こり、首凝り、胸焼けや身体のピリピリ感など月替わりで症状が出ました。(その都度検査しますが異常なしです)
今は一時期に比べ軽くなりましたが、起床時の胃もたれ、頭痛、肋間神経痛、午前や夜遅くに気分が悪くなると言った症状があり、検査で異常がないとわかっても、つい内科的な病気を疑ってしまいます。
一応心療内科には通っており、ソラナックスや漢方薬を頓服で飲んでいます。
心気的な以外に精神的な落ち込みの自覚はあまりなく、自分でもうつ病なのかわかりません。SSRIを服用するなど、うつ病の治療を本格的に始めたほうがいいのでしょうか。
エビオさん ( 福岡県 / 男性 / 27歳 )
心気症とうつ病
''心気症'' (実際に身体の病気はないにもかかわらず、あるのではないかと不安で仕方なくなり、診察や検査を求めてしまう心の病気) にてお悩みとのこと、心よりお見舞い申し上げます。
抗不安薬で十分な改善が認められない時は ''SSRI'', Serotonin Selective Reuptake Inhibitor を併用されると良いでしょう。その際に ''Surpiride'' も併用する良いと言われています。多少の抗ドパミン作用が抗幻覚・妄想作用をもたらすのでしょう。
と言いますのは、心気症が増悪すると''「心気妄想」''に至ります。これはうつ病における''微小妄想'' (自己評価の過小を伴う妄想、心気・罪業・貧困妄想があります) の一つで、重症うつ病に生じるからです。従って、遷延した心気症には抗うつ薬や Surpiride が効果あるのです。詳しくは主治医とご相談ください。どうぞ宜しくお願い致します。
銀座泰明クリニック