Dr. 倫太郎/日本テレビ・ドラマより
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これはある精神科医の物語。彼の名前は、日野倫太郎(堺雅人)。傷ついた人々の心にとことん寄り添い、その病める心を解きほぐしていく。書籍も出版し、テレビにも出演する。彼の診療を待ち望む人々は増える一方だ。
そんな彼なのだが、自身の恋愛は全く不得手だ。「恋愛とは一過性の精神疾患のような状態である」とさえ言っている。ある日、大学の理事長、円城寺との会食で、一人の女性と出会う。彼女の名前は、夢乃(蒼井優)。新橋の売れっ子芸者だ。
この出会いが彼の人生を大きく変えていくなど、この時の倫太郎は知る由もなかった・・・
いよいよはじまりました。半沢直樹で大ブレイクした堺雅人さん演ずるスーパー精神科医のテレビドラマです。第1回目を拝見しました。型破り、それはない、という、コメディ、フィクションですが、そんな精神科医がいてくれたらいいのにな、という願望かもしれませんね。「傷ついた人々の心にとことこん寄り添う」ため、時間を惜しまず、場所を選ばず、診療を行います。第1話では通りすがりの方と飛び降り自殺に心中しました!(クッションの上に着地)。この先どのような展開になっていくのか・・・
倫太郎は夢乃との治療関係を逸脱していきます。医者と患者との倫理的な関係から、男女の情欲の関係に陥っていくのです。といいますのは、「Dr.倫太郎」には原作があり、そのような展開を迎えます(ネタバレを申し訳ありません、楽しみな方は後ほどお読み下さいませ)。「セラピューティック・ラブ」という小説です。「清心海(せいしんかい)」という精神科医が書いたそうですが、相当な実力の精神分析医です。500ページの大著ですが、テレビと合わせてお楽しみ下さいませ。