受診しない代りに〜煙草
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世の中では様々な物質や方法が用いられています。お酒や煙草はその最たるもので、世界中の国々で有史以前から用いられてきました。いわゆる「嗜好品」と呼ばれるもので、一種の「文化」にもなりえていますね。しかしこれらは「精神医学」の立場から見ると立派な「精神作用物質」と言えるのです。いずれも少量で精神を賦活し、大量で鎮静をさせます。しかし薬理作用としては効率が悪く、特に困ったこととして「副作用」を生じます。お酒は酩酊や二日酔いから始まり、依存症となれば肝硬変や肝癌に至ります。煙草が肺癌を生ずることは有名ですが、他にも動脈硬化、脳卒中や心筋梗塞なども招きます。いずれも健康や生活を害する場合は、「依存症」として治療の対象になるのです。日本では煙草がいよいよ禁止の方向にあり、医療や公共機関では完全禁煙となりましたし、4月からは保険診療の元で禁煙のための診療が可能になりました。
銀座泰明クリニックでは、喫煙を「ニコチン依存症」と捉え、「チャンピクス」という薬を用い、無理なく離脱していきます。そして喫煙を始めたきっかけや、続けている理由なども見つめ直し、生活や行動を客観的に把握していただけるようご援助いたします。恐らくは不安・焦燥、刺激性(いらだち)といった感情が背景にありますので、そのためのより良い対処方法を探してまいります。場合によっては軽い精神安定剤もご紹介いたします。大袈裟なようですが、なかなか自分一人では止められないもので、無理に止めるとイライラしたり、過食をしたりもするので注意が必要です。禁煙を試みているものの、成功されない方は一度ご相談してみてはいかがでしょう。
銀座泰明クリニック