茅野 分(精神科医(精神保健指定医、精神科専門医))- コラム「過酷な重圧で心の病に 期待のエリート選手たち」 - 専門家プロファイル

茅野 分
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茅野 分

チノ ブン
( 東京都 / 精神科医(精神保健指定医、精神科専門医) )
銀座泰明クリニック 院長
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過酷な重圧で心の病に 期待のエリート選手たち

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2008-07-26 08:03

五輪での活躍が期待されるエリート選手たち。主に10-20代の若者たちにのしかかる重圧は想像以上に過酷だ。日本のトップ選手でも、心身のバランスを崩して心の病気になってしまう例は、実は珍しくない。

日本オリンピック委員会(JOC)の強化指定選手が受診する、国立スポーツ科学センター(東京)のクリニック。5年前から非常勤で心療内科を担当する待鳥浩司医師(精神医学)は「周囲の目を気にしたり、海外遠征で時間がとれなかったりして受診できない人が多い」と打ち明ける。

突然の不安やパニックに襲われる不安障害、過食と嘔吐(おうと)を繰り返す摂食障害、うつ状態が現れる気分障害を訴える選手が多い。

「スタイルや体重の維持が厳しく求められる競技では、特に女性選手で摂食障害が目立ちます」と待鳥さん。だが、日常的に吐き続けている選手たちには「嘔吐を繰り返すのは病気ではない」という意識もみられ、受診を妨げているという。

こうした心の病気は集団で行う球技では比較的少なく、低年齢から始める個人競技で多い傾向がある。原因はさまざま。直接のきっかけは成績不振や失敗だが、親や指導者との極端な密着閉鎖的な関係に悩む選手も多く、中には暴力や虐待が背景に潜んでいる例も。

しかし、指導者に見捨てられたり競技を辞めさせられたりすることを恐れて受診せず、症状の悪化を招いてしまうケースも少なくない。

「精神疾患も風邪も病気。病院にかかるのは当然のことだ。周囲の理解が得られないと、治療はうまくいかない」と待鳥さんは指摘する。

記事:共同通信社


いよいよ来月からはじまる北京オリンピックですが、出場選手たちには大変な重圧がかかります。国家や周囲の期待もさることながら、これまでの人生を賭けてきたという方もいることでしょう。しかしそのような重圧をはねのけて実力を発揮して欲しいものです。

詳しい内容はまたご紹介したいと思いますが、「プレッシャーを楽しむ」気持ちで、''「ベストを尽くし」''、''「挑戦する姿勢」''が成功の秘訣です。周囲の期待や試合の勝負にこだわり過ぎると、心身とも硬直してしまいますので、一旦そのような考えから離れ、自分の実力を発揮ことに集中すると、結果的に良い結果が出せるのです。

いわゆる一流といわれるスポーツ選手を観ると、大舞台でも淡々と過ごしています。周囲の期待を意識しつつも、それにとらわれず、あるがままの自分、自然体の自分を表現しているのです。これはスポーツに限らず、ビジネスや入学試験など様々な人生の勝負にも共通しますね。北京オリンピックを通して、ベスト・パフォーマンスを発揮する方法を探ってまいりましょう。

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