福味 健治(建築家)- Q&A回答「全体はAで主寝室のみBでは?」 - 専門家プロファイル

福味 健治
木造住宅が得意な建築家。

福味 健治

フクミ ケンジ
( 大阪府 / 建築家 )
岡田一級建築士事務所 
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フローキングの向きについて一般的見解を教えて下さい。

住宅・不動産 新築工事・施工 2018/06/02 22:37

現在、注文住宅を建築中です。

先日、現地に打ち合わせに行った際に、いつの間にかフローリング材が敷かれているのに気づき、
見せてもらうと、私の思っていたのと違う向きに施工されていました。

間取りは以下のリンク画像の通りで、2×4の2階建て、2階リビングになります。
http://fast-uploader.com/file/7083500298957/

住宅会社の施工は図中の[B]の方向でした。
(ちなみに2階は[A]の方向です。)

私は住宅の内外装の見た目に関わることは、最重要配慮事項として釘を刺して、
必ず両者が合意できたう上で進めるように言ってきたので、
その他の事項については、かなり細かい打ち合わせを重ねてきたのですが、
フローリング材の向きについては、これまでの打ち合わせでも、
住宅会社の方から提案は一切ありませんでした。
確認図面にも、フローリングの向きは記載されておらず、
施工直前になって、誰か(住宅会社、監督、現場の大工さん)が判断したのだと思われます。

私が気になって、保護シートを剥がさせて発覚したのですが、
この件は完全に納得できていません。

住宅会社が言うには、
「この間取りであれば、[B]が当社の通例、玄関土間と並行の長辺が基準」
とのことですが、
・住居の長辺は[A]の南北方向
・玄関ホールの長さは[A]の南北方向の方が長い。
・2階リビングに向かうメイン通路の廊下の流れを考慮すると[A]であるべき
・外観は本格的な南仏風なので、上記の廊下が[B]の向きでは、非常に違和感(和風感がでる)
・1階寝室の長辺に合わせたという意見もわからなくはないが…。
など、様々な要因があり、一意に[B]に決まることはなく、判断が難しいと思っています。
だからこそ、住宅会社と施主との相談・合意が必要だったと思っています。

そこで、質問させて頂きたいのは、
(質問1)フローリングの向きは、住宅会社が勝手に決めることはあるのでしょうか?
(質問2)「今回は[B]が通例」とのことですが、それは一般的に適切な判断だったのでしょうか?

すでにクロスの工程に入るところで、フローリングのやり直しには60万くらいかかると
言われていますが、住宅会社は全く非を認めていないので、泣き寝入りになりそうで困っています。

ご助言等がございましたら、助けて頂きたく存じます。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

補足

2018/06/02 22:44

フローリングのやり直しになった場合は、巾木もドア建材も剥がして、フローリング板材は全て新品に変えてもらうつもりですが、機密性や強度へのデメリット、その他の建材への影響等があるようでしたら、合わせて教えて頂きたく存じます。

obebさん ( 静岡県 / 男性 / 38歳 )

全体はAで主寝室のみBでは?

2018/06/03 08:57
( 5 .0)

obebさんこんにちは。大阪で設計事務所をしています福味と申します。

洋の東西を問わず、フロアは空間の長手方向に貼られます。理由がありまして、長手方向に貼る方が手間が省けるのです。貼る板材の長さはそれほど手間には関係せず、貼る枚数が手間に関係します。枚数が増えると当初平行に貼って行ったつもりでも、だんだんと平行がズレて行ってしまう為です。合板フローリングでは滅多にありませんが、無垢のフローリングではよく見かけます。

質問1 法律でどちらに貼りなさいと言う規定はありませんので、後は住宅会社とobebさんの話し合いの上での決定となります。
「私は住宅の内外装の見た目に関わることは、最重要配慮事項として釘を刺して、必ず両者が合意できたう上で進めるように言ってきたので」←これが文章で残っていれば、住宅会社も当社仕様ですとは言えません。建築主のこだわりを住宅会社が無視した事になりお互いの信頼関係を棄損した事になります。
ただ云っただけなら、「言った言わない」の問題となりますので、解決策を見出すにはお互いの歩み寄りが必要かと思います。

質問2 廊下を貼る場合Bの方が貼り易いでしょう。廊下の奥から張っても玄関側から貼っても直線を決め易いです。Aの張り方では先程の平行の話しにも関係しますが、どこから貼っても途中でフロアが出会う事になり、そこで平行が保たれていなければフローリングに隙間が出る事になります。与条件が無ければ施工者はBを選択するでしょうね。

プロであれば、どちら向きに貼るにしても綺麗に貼ってくれるとは思いますが、当初の建築主の要望をどれだけ真摯に聞いていたのかが問題となりそうですね。

捕捉質問 一度貼ってしまったフロアを剥がすのは問題が残ります。最近はネダレス工法が殆どなので、フロアは糊貼りされているでしょう。糊を剥がしながらフロアをめくれば、下地の合板にも傷がつきます。大した傷でもありませんが、これは心の傷に等しい嫌な思い出として床を見る度に傷のついた下地を思い出す事になります。
フローリングの貼る方向だけの問題であれば、今のフローリングの上からもう一度フロアを貼る手もあります。ホモジニアスタイルの木目調のモノを貼れば2~3mm程度厚くなるだけで通常の生活には何ら支障はありません。

私が同じ立場であったらなら、60万円も余分に費用を出すくらいなら、「建築主の要望を無視した住宅会社にも落ち度はあるだろう」と云った様な交渉をして無償でホモジニアスタイルを貼らせますね。。。

蛇足ですが、私なら廊下はA、主寝室はBの方向に貼らせます。

評価・お礼

obeb さん

2018/06/04 20:56

福味様、ご回答・ご助言ありがとうございます。
とても参考になりました。
薄いタイルを張るという対応案もあるのは、素人の私には思いもつきませんでした。
住宅会社と話をして、良い方向に進めて、気持ちよく家を完成できるようにできればと思います。
気持ち的にも、今回相談させて頂いて、スッキリしました。
ありがとうございました。

福味 健治

2018/06/05 08:10

ご評価頂きありがとうございます。

オーダーメイドでモノを作り上げる作業は、誰も皆が初めての経験です。プロである住宅会社にしてもobebさんの家を造るのは初めての経験です。
その過程には様々な思い違い・考え違いが存在して当然と考えておいた方が気が楽です。

そう考える事で、今後起こりそうな問題点も事前に見い出せる場合もあります。
出来る前ならタダで出来る工事も、出来た後ならやり替え費用が発生してしまいますので、監理されている建築士の方や、現場監督さんに次の工事や、今後の工程をお聞きになり、その工事では「私はこの様になると予想している」と出来上がりのイメージを伝え、意思の疎通を図る事をお勧めします。

素敵な家になるといいですね^^

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