福味 健治(建築家)- Q&A回答「住宅再生をお勧めします。」 - 専門家プロファイル

福味 健治
木造住宅が得意な建築家。

福味 健治

フクミ ケンジ
( 大阪府 / 建築家 )
岡田一級建築士事務所 
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大規模リフォーム

住宅・不動産 リフォーム・増改築 2011/12/12 20:02

築80年ほどのいわゆる田舎の60坪ほどの家なのですが
寒さと耐震への不安からリフォームできないかと思いました。

建て直したほうがいいのか、またはリフォームできるのかを教えてください。
費用がどれくらいかかるのかもわかれば幸いです。

ryomaさん ( 大阪府 / 男性 / 32歳 )

住宅再生をお勧めします。

2011/12/14 15:02

大阪で設計事務所をしています。

築80年と云う築年数が微妙なのでね。
木造住宅が現在の様なコンクリートに土台を乗せて基礎と上屋をアンカーボルトで緊結する工法が始まるきっかけとなったのは、明治24年(1891年)に発生した濃尾地震です。その時の事故調査報告に、これからの家は基礎と土台を緊結させ、筋交いで耐震補強させることが肝要、と記されています。
濃尾地震から40年を経過した家ですので、ある程度の耐震的な要素を勘案しながら建てられてはいるかと思いますが、もしそうであれば建て替えよりもリフォームの方が良いかと思います。勿論、現在の法律には不適格になっていますので当然耐震改修が必要かと思いますが、当時主流であった貫と小舞竹を用いた土塗り壁は、揺れやすいが粘り強いと云う特長も持っています。それらの特性と現在の耐震改修技法を融合させて新たな家の創生も可能だと考えます。
古民家の断熱化工事は断熱性能も然る事ながら、気密性能も重視しなければなりません。例えば、窓は隙間が出来やすい木製の窓より、アルミサッシュに代えた方が断然断熱性能は良くなります。しかし、古民家の味わいがアルミサッシュで出せるでしょうか?安易にアルミサッシュに逃げるより、木製建具を活かしつつ気密性能の向上を図る、デザイン力が要求されるかと思います。
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