辻畑 憲男
ツジハタ ノリオグループ
「NISA」「iDeCo」「変額保険」どれがいい?
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ゼロ金利、物価高で預金だけでは預金が減る一方。少しでもお金を増やそうと「NISA」「iDeCo」「変額保険」で迷っている方が多くいます。ただ、気になるのが「非課税」だからとみなさん税金のことを主に気にしていることです。特に「NISA」「iDeCo」で悩んでいる方はその傾向があります。非課税よりも運用結果が大切です。「iDeCo」の運用先は投資信託、定期預金、年金保険、「NISA」は株式、投資信託での運用になります。運用益がないと「NISA」は全く非課税メリットを享受できず意味がありません。「iDeCo」は積立額が所等控除できるので、運用益がなくてもその分だけメリットは出てきます。ただ、運用損がそのメリットを帳消しにする可能性があります。始めるからには、最低限経済情勢についてはチェックしましょう。特に投資先の状況は、気に留めるようにして下さい。毎月の運用先、及び貯まったお金をスイッチングできるので利用しましょう。特に貯まったお金が減らないようにスイッチングを利用することをお勧めします。それでは「NISA」「iDeCo」「変額保険」どれがいいのか。「iDeCo」と「変額保険」の仕組みは同じです。運用は主に投資信託で運用します。「税金面」から考えると運用益が非課税、積立金が所得控除にできる「iDeCo」のほうがいいです。「変額保険」は生命保険料控除しか使えません。また、運用面においても「変額保険」は保険がついている分同じ運用ならば劣ってきます。ただし、保険も欲しいという人、途中で貯めたお金を使う可能性がある人は「変額保険」の選択も一つになってきます。「iDeCo」は60歳まで引き出しができません。「NISA」は株式や投資信託で運用し、運用益は非課税です。貯まったお金はいつでも使えます。よって、途中貯めたお金を使う可能性が低い人は「iDeCo」が一番お勧めです。途中使う可能性がある人は「NISA」「変額保険」になってきます。あとは保険が必要かどうかの判断になります。
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iDeCo |
NISA |
変額保険 |
税金面 |
運用益非課税。 積立金が所等控除。 給付時は年金で受取る場合には公的年金控除適用。一時金で受取る場合には退職所得控除適用。 |
運用益が非課税 |
生命保険料控除。 一時金で受取った場合には一時所得。 |
運用途中での引き出し |
60歳まで出来ない |
いつでも可能 |
いつでも可能 |
運用先 |
投資信託など |
株式、投資信託 |
投資信託 |
※「変額保険」とは、もともとインフレヘッジをするために作られた商品です。保険は長期のため、インフレリスクがあります。それをヘッジするためにできた商品です。「変額保険」は保険料の一部を投資信託で運用します。その運用結果により解約返戻金、死亡保険金が違ってきます。