辻畑 憲男
ツジハタ ノリオグループ
老後資金準備 ~住宅活用~
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人生100年時代、老後の生活資金が心配です。長生きすればするほどリスクが大きくなってきます。老後いくらぐらい貯めたらいいのだろうか。その資金はどのように準備したらいいのか。不安でいっぱいではないでしょうか。老後資金準備の一つの方法として持ち家の活用について考えてみます。
1)自宅の売却
今の住まいは、夫婦二人で広すぎではありませんか。ご自宅を売却して夫婦二人にあった広さの住まいを購入する。売却価格よりも購入価格を低くし、生活資金に充てられるようにします。
その時に注意したいのが税金です。現在の家の購入価格よりも売却価格が高い場合には譲渡所得になります。生活資金に充てようと思っていた金額に狂いが生じますので税金についてもチェックしておきましょう。下記の譲渡所得課税額から特別控除3,000万円が使えます。
<自宅を売却した場合>
売却価格-(取得費+売却時にかかった費用)-特別控除額3,000万円=譲渡所得課税額
※取得費がわからない場合には、売却価格×5%になります。
2)自宅を賃貸にまわす
自宅を売却せずに住み替えて賃貸に回すのも一つの方法です。空室リスクはありますが、入居者が入りやすい場所であれば毎月の家賃を生活費に回せます。新居の購入費用や賃貸に住む場合には家賃との差額を考慮に入れて検討です。また、賃貸に出すには当初リフォーム費用が掛かってくる上に通常不動産会社に管理を任せるため、管理料などの費用がかかってくることなども考慮して検討してください。更地にして土地を貸すのも一つの方法です。住宅で貸すよりも管理の手間は軽くなります。賃貸することにより相続対策にもつながります。
3)リバースモーゲージ
リバースモーゲージとは土地を担保に老後の生活資金を金融機関などから借りる仕組みです。そして、亡くなったときに残債を清算します。残債を預貯金などで返済するか、住宅を処分するかを選びます。家がなくなってしまう可能性はありますが、生きている時に生活を楽しむための資金作りの一つの手段です。例えば、家があっても預貯金が少ないと年金が頼りになってきます。年金が毎年200万円とすると毎月約16万円です。余裕はありません。そんなときにリバースモーゲージを使い余裕資金作りができればいいのではないでしょうか。また、介護施設に入居するにはお金がかかります。リバースモーゲージを使い資金作りをするのも一つの方法です。子供に土地を残すために今の生活を我慢せずに自分の人生最後まで楽しく生きる方法を考えたほうがいいのではないでしょうか。
人生100年時代と言われますが長生きできるようになった幸せと裏腹に老後の生活資金の不安がのしかかってきます。60歳以降の人生を悔いないものにしたいですね。