
藤原 純子
フジワラ ジュンコ時間を無駄にせず、財産にする生き方
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皆さま、ごきげんよう。
歳をとることと、歳を重ねることは似ているようで違います。
1日24時間という時間は怖いくらいに誰に対しても平等で、一生懸命生きる人にもだらだらと怠ける人にも同じだけしか与えられません。同じ時間をただ過ぎるままに漫然と過ごしていると「歳をとる」という表現にちかいかもしれませんね。
対して、自分がどうありたいのかを一生懸命考えながら、そのイメージに近づくための努力や研鑽を重ねてきた人は歳を重ねた人。重ねるということは歴史であり、そこにはストーリーがあります。
私の銀行員時代の同僚で、今もひとつの仕事を貫いて女性で支店長のポジションについている人がいます。男性社会の銀行で働き続け、その実績を認められ、今の位置まで昇りつめるのは簡単なことではなかったでしょう。ものすごく悔しい思いや血の滲むような思いもしながら彼女が選び、手にしてきたものです。その重ねてきた日々、つまりその歴史はとても輝かしく、後輩から見てもまばゆいものではないでしょうか。私は同期として、彼女を誇りに思います。
かたや私は、天職だと思えていた銀行をスパッと辞め 安定した収入やボーナスや退職金よりも新しいことにチャレンジする道を選びました。もちろん、主人の支えや子供たちとの日々にも背中を押された結果です。まだ若かった私は覚悟というよりは勇気に近かったのかな、特に悩むことなく決断できました。
好きなことを仕事にする。
口で言うのは簡単ですが、叶えることは難しいものです。趣味で終わってしまう可能性だってあります。でも、何より大事にしたかったのは 楽しいと思える気持ちでした。もちろん、運が良かったということは否定しません。しかしそれだけでなく、私自身も仕事につなげていく努力をしました。苦労とは呼びたくありませんが、資格を取り、主人の転勤について知らない土地でゼロから人間関係を築き、子育てと仕事の両立させていくまでのストーリーは一晩では語りつくせない程度にいろいろありました(笑)