不景気を勝ち抜く飲食店の知恵とは?
法人・ビジネス 飲食店経営 2009/04/11 11:26私は東京の城南地区で飲食店を経営しています。オープン4年目を迎え、昨年の秋までは順調に行っていたのですが、不況のせいなのか11月から売上が激減。ここ数カ月は前年対比50%も売り上げが上がらず、赤字を垂れ流しております。
当店はお客様から高級店と認識されているので、納入業者を見直して質を下げずにメニュー価格を下げたり、またスタッフの入れ替えを行ったり、看板のリニューアル、ネット広告のさらなる活用(グルメ情報サイト・携帯会員システムによるメール配信)、50%オフキャンペーン・・・など、実行してきたのですが、 一向に売り上げ回復の兆しが見えません。真の原因が特定できれば対処の仕方もあるのでしょうが。スタッフに聞いても原因が特定できず、ほとほと困っております。また独自の顧客リストは携帯会員システムを導入してから、更新しておらず、DMなどを送るにも住所は2年前の数十人分しかわからない始末です。
この不況下で売上を向上させるアドバイス(打開策)はないのでしょうか・・・
カップスターさん ( 東京都 / 男性 / 50歳 )
時間帯別客層対策を打つ
今泉です。
とても大変な状況の中頑張っていらっしゃるのですね。
気持ちが負けてしまうと、うまくいくものもうまくいかなくなります。
とにかく、今の課題を乗り越えていきましょう!
*■ 時間帯別の売上を考える
今までのカンでもかまわないのですが、
時間帯ごとにどのようなお客様が、どのような料理を頼まれたかを
分析していきます。
昼と午後と夜間では客層が異なっていると思います。
その中で、それぞれのターゲット層を狙って
強いアイテム作りや、イベントなどを企画していきます。
例えば、ランチタイムや午後に女性が長居できる空間を作っていくことなども
アイディアのひとつになると思います。
*■ 記念日マーケティングを仕掛ける
同時に行わなければならないのが、誕生日などの顧客データ取得です。
誕生日1週間前には、メール案内を流します。
例えば、通常のメニューには掲載していない誕生日用のスペシャルコース。
価格よりも若干リーズナブルなコース料理が食べられますよ、という案内を流す。
特別な日のマーケティングを仕掛けて上げます。
来客した方には、アンケートなどを通じて記念日を聞きだします。
年間に何度かは必ず特別な記念日はあります。
見込みのお客様をそのように作っていけばよいと思います。
「特別な日はこのお店で食べよう」と思われるようなマーケティングを
仕掛けていきます。
ただ単に割引をするのではなく、お客様のニーズの高い日に来てもらえば良いのです。
来店動機は、お店が作らなければお客様は来ません。
お店の原点に立ち戻っていただき、
スペシャルなおもてなしをしていくようにしてください。
今泉武史