山本 豊
ヤマモト ユタカ小鼻をそんなに切ったら、傷がヤバくないですか?
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まずこのお話にご協力いただいたモニターの方に、この場をお借りして深謝いたします。
外来で小鼻縮小術のお話をする際に、時々ご本人の小鼻にデザインを書いてご説明することがあります。
デザインをお見せすると、『えっ、こんなに切るのですか?傷、ヤバくないですか?』というリアクションを取られることも少なくありません。
確かに、『傷を最小限にしないとヤバい』というような趣旨の内容をご紹介しているサイトもあります。しかし、なによりもヤバいのは、『小鼻の丸みが無くなってしまう事』だと私は考えています。
内側、外側のみを切ると、ゆがみが出て引っ張られてしまい、丸みが無くなってしまう『コンセント鼻』になってしまうリスクと傷のリスクを両天秤にかけながら手術計画をする必要があります。
私の私見ですが、内側切除のみだと、小鼻の丸みが不自然になる可能性が日本人の場合は非常に高いと思います。
また、外側のみだと小鼻が外側に引っ張られて様になり、小鼻が広がったような仕上がりになる可能性もあります。
そこで、当院では、内側、外側両方を切る『全層切除』を積極的に行っています。
当然、傷のリスクは上がりますが、丁寧に縫合することによって、悪結果をほぼ回避出来ますし、傷が気になる場合には、フラクショナルレーザーを条件設定を細やかに設定することによって(一般的な照射条件とは変える)、良好な結果を得られると考えています。
小鼻縮小術後5日目、抜糸時の状態をお見せします。
傷の赤み、凸凹感も気になりますね。
1カ月経過した状態をお見せします。
赤みが軽減し、傷の凸凹感も改善されてきていると思います。
この状態で、次回の診察まで経過観察とするのか、レーザー照射をしていくのかは、ご本人と相談して決めることにしています。
術後の経過は、『どのような手術をしたのか』によって、大きく異なります。
術後に、『ヤバくなりそうか否か』を術前に担当医の症例経過等をチェックして考えることをお勧めします。
この方の詳細な経過が載っている『美容外科話』はこちら↓↓