山本 豊
ヤマモト ユタカ人中短縮術の縫い方、超こだわっています!
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まず、このお話にご協力いただいたモニターの方に、この場をお借りして深謝いたします。
今回ご紹介するのは、『人中短縮術(リップリフト)の縫い方』です。
この患者さんは、私のコラム『美容外科話』でご紹介していますので、手術による変化については、そちらをご覧いただきたいと思います。
美容外科話No.397 人中短縮術(にんちゅうたんしゅくじゅつ、じんちゅうたんしゅくじゅつ、リップリフト、上口唇短縮術)の傷って、目立ちますか?
このブログでは、『真皮縫合』と呼ばれる中縫いについてご紹介したいと思います。
聞きなれない言葉かもしれませんが、皮膚というものは、ゴムのような性質があり、引っ張ると元に戻ろうとします。
このために、傷口にも引っ張る力が術後に常に加わることになります。
傷には、力が加われば加わるほど、幅が出来て治ってしまう(傷が目立ってしまう)ので、『いかに傷に力が加わらないようにするか』ということが非常に大事です。
そこで、皮膚の中でも何層かに分けて縫うことによって、傷口の強度を増強させます。これもあまりやりすぎると、血の巡りが悪くなって、かえって傷を汚くしてしまいますので『適度』ということが非常に大事です。
また、中縫いの段階で、皮膚の表面縫合をほとんどしなくても良いくらいに『段差無く縫合する』と、表面縫合をぎゅうぎゅうに縫わなくてよくなりますので、皮膚表面のうっ血がしにくくなり、皮膚が綺麗になおります。
つまり、
1.皮膚の中で段差無く、傷の強度を保てる縫合をする
2.きつ過ぎず、緩すぎず『適度な』締め付け感の縫い方をする
という2点が非常に重要です。
言葉にすると非常に単純ですが、これは言い換えれば『医者の縫合技術』と同じだと思います。
このような理由で、真皮縫合には、こだわりを持っています。
真皮縫合を終了した時点での状態をお見せします。
これが、ちゃんと縫えている状態なのかを一般の方が判断するのは、非常に難しいのかもしれませんが、この位にずれなく縫合をしておけば、皮膚縫合は、愛護的にそっと縫うことが出来ます。
皮膚縫合を終了した状態もお見せします。
非常に浅く皮膚をすくって、緩く縫合していることがお分かりいただけますでしょうか?(きっとわかりませんね。自己満足の域だと思います。笑)
たかが、『切って縫うだけ』の手術ですが、それ故に、難しい部分もこのように存在していると思います。
担当する医師が、どの程度のこだわりを持って縫っているのかは、非常に大事なことだと私は思います。
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