池見 浩(消費生活アドバイザー)- コラム「0歳児~就学前の子どもは、寝ている時も危険がいっぱい!」 - 専門家プロファイル

池見 浩
消費生活の専門家が消費者教育・啓発や消費者志向経営をサポート

池見 浩

イケミ ヒロシ
( 東京都 / 消費生活アドバイザー )
消費者考動研究所 代表
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0歳児~就学前の子どもは、寝ている時も危険がいっぱい!

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暮らしの中の事故から身を守る! 子どもの事故 2018-11-01 20:11

こんにちは。消費者考動研究所代表 消費生活アドバイザーの池見です。

赤ちゃんから就学前までの子どもは、保護者が注意していても、予期しない動きで思わぬケガを負ってしまうことが多々あります。保護者の皆さんは、どのように対策を立てていらっしゃいますか?


乳幼児の約10人に1人は、寝ている間に事故に遭っている

突然ですが、0歳から就学前の6歳までの子どもと同居する保護者3,000人のうち、5人に2人以上の人が「ある」と答えた調査結果があります。いったい何の調査だと思いますか?

答えは、「子ども(乳幼児)が寝ている時に、危害やヒヤリ・ハットの経験がある」人の数です。
東京都が、今年の1月から2月にかけて行った、乳幼児の「寝ている時」の危険の実態を把握するインターネットアンケート調査で明らかになりました。
しかも、「ある」と答えた1,316人のうち、5人に1人(273人、3,000人の9.1%)の子どもが、体に直接影響する「危害」を経験したと答えています交通事故よりはるかに高い事故率です。また、集まった2,090件の危害及びヒヤリ・ハットの事例のうち、約65%が「転落でけがをした・しそうだった」ことがわかりました。


家の中でも外出先でも起きている!

この東京都の調査では、実際に経験した保護者から、こんな危害やヒヤリ・ハットな事例が寄せられています。

・自転車の後ろに乗せている時に、子供が寝てしまい、子供の靴が後輪に巻き込まれた。(2歳 男の子)
・ベビーカーで寝ているうちに子供の指がベビーカーのベルト部分に挟まっていた。(1歳 男の子)
・シートベルトから上半身だけ抜け出し、その後眠った 為、ベルトが首に引っかかりそうなった。(2歳 女の子)
・抱っこひもで寝ているときに顔を埋めすぎて窒息しそうになった。(0歳 男の子)
・自転車で走っている際に後ろで寝てしまい、ヘルメットがずれて顔をふさぎ首に絡まりそうになった。(2歳 女の子)
・おむつ交換台を使用中、子供が寝返りを打って転落してしまった。 バッグに入っていたおむつをとろうと目を離した一瞬のことだった。(0歳 女の子)
・下の子が寝ていて、上の子がカートに体重を掛けたら、カートがひっくり返った。(1歳 男の子)ホテルで転落防止の柵を用意してもらったが、寝ている間 にベッドと柵の間に落ちてしまい、泣いて気づいた。(1歳 女の子)
・私が洗髪をしている時に子供が一人で湯船に浸かっていたら眠くなってしまったようで溺れそうになった。(3歳 男の子)


どうやって防ぐの?!

いかがですか?小さな子どもって、「ふと気づいたら寝ている!」ことが良くあります。親としては、そのことも想定して、十分に注意と対策をする必要があります。

東京都は、今回の調査を基に、「乳幼児の寝ている時の事故防止ガイド(ヒヤリハットレポート No.15)」を作成し、公開しています。実際の事例と事故の具体的な防ぎ方が、イラスト入りでわかりやすく紹介されています。
小さなお子様を持つママ・パパだけではなく、お孫さんがいらっしゃる方も、ぜひご一読なさることをお勧めいたします。


今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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