福島 多香恵(ピラティスインストラクター 社会福祉士)- コラム「新型コロナウイルス予防に関する考察~その6~」 - 専門家プロファイル

福島 多香恵
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福島 多香恵

フクシマ タカエ
( ピラティスインストラクター 社会福祉士 )
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新型コロナウイルス予防に関する考察~その6~

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チェアロビクス 2020-04-07 22:31

みなさま、こんばんは。

本日、緊急事態宣言が発令されました。

みなさま、大丈夫ですか?心配です。

今回は、こういう状況は尋常ではありませんので、ストレスについて考察してみました。

ストレスが心身に及ぼす影響や子育てストレスについてまとめています。


『社会心理学』

病気になったとき、仕事で大失敗をやらかしたとき、あるいは災害で財産や家族を失ってしまったとき、周囲の人から差しのべられる温かい援助や励ましは心にしみる。こうしたソーシャル・サポートがストレスの衝撃を緩和し、精神的・身体的疾患を予防するのに大きな役割を果たしていることがわかっている。…問題は、どんなときに、どんなソーシャル・サポートをしたらよいかということである。…難病の家族をかかえた人は、お見舞金(道具的サポート)や励まし(情緒的サポート)より、最新の治療を行っている病院を教えてもらう(情報的サポート)ほうがありがたいだろう。結局、ソーシャル・サポートの有効性は、相手が何を必要としているかを理解し、そのために適切な資源を提供できるかどうかで決まるようだ1)

『ストレスマネジメント』

ストレスが私たちの免疫システムの働きを弱めてしまうことがある。…ガン病棟の患者の多くは、疾病前の半年間に家族との死別、離別、退職、失業などの喪失体験をしていたことが報告されている(Lesha,1959)。トランスアクショナル・モデル(Lazarus&Folk-man,1984)によれば、ストレッサーの心身に及ぶ影響は、個人がいかに認知し、それに対してどのようなコーピングしたかといった個人の対応いかんで異なってくる。ストレスマネジメント(管理)の方法は例えば、

①認知的変容…「イヤなことばにかりに目を向けないで、もっと楽しいことを考えなさい」といった、ストレス状況の中で、何か自分にとってプラスになるような創造的価値や意味、存在を積極的に見出す。

➁感情調整法…ストレス反応として怒りや抑うつ、不安などの否定的な感情が生じたとき、その感情に適切に処理できない状態が長く続くと、精神的健康が損なわれるばかりか、いろいろな身体的疾患になりやすい。…管理の方法は、情動的な泣きや涙で緊張を緩和し不快な状況への適応を促進する、人に話を聞いてもらうことなど。

③生理的コントロール…リラクゼーション法はストレスによって起こったさまざまな生理心理学的反応(たとえば、筋緊張、脈拍の増大、血圧の上昇、発汗、口渇、胃の痛みなど)をもとの水準に回復させる、…ストレスを体験しても過剰な身体的興奮が起こらないですむように、自分で心身の状態をコントロールする自己調整訓練である。身体各部の筋緊張を徐々に弛緩させる漸進的筋弛緩法や「腕が重い」「腕が温かい」などといった一定の言語公式を唱えて自己催眠を行う自律訓練法、腹式呼吸を繰り返すたり…などがある。1)


『呼吸法&漸進的リラクゼーション法』

緊張して硬くなった筋肉をリラックスさせるための方法として、

①深呼吸…息を長く吐きながら全身の力を抜く方法。息を吸い込むときに4秒間、次に息を4秒間くらい止める。そして、8秒間でゆっくり長く吐き出す。さらに、息を吸い込むときに腹をふくらませ、少し全身に力を入れる。そして、息を出す時は腹をひっこませながら、全身の力を抜く。

➁筋肉と緊張とリラックスを繰り返す方法はアメリカのE・ジェイコブソンという人が考案した「漸進的リラクゼーション法」といわれる方法で、筋弛緩法ともいわれる。

顔、肩、腕、腹、脚、そして全身に、力を入れたり、力を抜いたりして、それぞれのリラックス法を覚える方法。誰でも緊張すると、顔がこわばったり、肩に力が入ったりする。力が入っていることと力が抜けていることに「気づく」ことが重要。2)


『子育てストレスの原点』

外界に放り出された赤ちゃんは「泣く」という動作によって、自分の身体が「不快」であることを親に伝える。そして、その「不快」が「快」に変化することによって、外界が安全なものであるということを、日々体験していく。このとき、赤ちゃんは「安心感・安全感」という感情の基本となる基本的信頼感を得ている。十ヶ月くらいの赤ちゃんが笑った時、「うれしかったの~」と感情を言葉にすることが大事。また3歳くらいになると、地団駄ふみ、顔を真っ赤にして怒ったときに「くやしかったね」「怒っているの」と共感を示すなど、身体を流れる感情を「ことば」でなづけるかかわりが、子どもの感情を育てることになる。これが感情の社会化である。…乳幼児は未熟な存在なので、親が子どもの感情に成りきって合わせる「成り込み」だけでは育たず、子どもの感情を大人が願う方向に巻き込んで引っ張る「巻き込み」も必要になる。この「成り込み」「巻き込み」は幼児期になると、「受容」と「しつけ」という形に姿を変える。…親が子供の感情を察知して「怒っているんだね」(成り込み)といって共感する。興奮して足をばたつかせている子どもを、落ち着いた親の身体的状態に「巻き込む」ことで子供を落ち着かせることができる。ネガティブな感情は、親が落ち着いて対応することが困難になりやすく、そのため、ネガティブな感情は社会化されにくい。3)



以上のことから、下記予防法を考察のまとめとする。

① 必要な社会的資源を活用して、ストレス衝撃を緩和して心身を守ることが大事。専門家にどんな社会資源があるのか確認後、自分にとって何が必要か考えることが必要。

②ストレスを解消するために、腹式呼吸や漸進的リラクゼーション法が有効。できれば毎日実施してほしい。また、腹式呼吸の際、口をすぼめて吐くことで肺が健康になる。

③家族が自宅にいる時間が長くなることで発生するストレスを緩和する必要がある。例えば、子育て中に煮詰まったときは「窓をあける」「鏡をみる」「音楽をきく」「散歩する」「誰かに話を聞いてもらう」などが落ち着くきっかけになる。また、親自身が感情の「巻き込み」体験がない場合でも、ロールプレイなどの経験で親自身の人生の幅が広がる場合がある。



参考:

1)医療行動科学のためのミニアム・サイコロジー 編集:山田冨美雄 北大路書房 2004/3

2)ベストプレイへのメンタルトレーニング 大修館書店 著者:徳永幹雄 1996/6

3)怒りをコントロールできない子の理解と援助 著者:大河原美以 金子書房 2017/9

※上記文献を引用したものです。一部は文を変えております。

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