
荒川 雄一
アラカワ ユウイチ海外株式ファンドから劣後債への買い換え
マネー 投資相談 2009/06/10 21:39現在証券会社の商品で以下の海外株式および債券に投資しています。1.ピュア・インド株式ファンド2.クロッキー・グローバルセクター・ファンド3.インカム・ストラテジー・ポートフォリオ4.中東・北アフリカ株式ファンド。計¥1870万を預けましたが、サブプライム以後の暴落で現在約¥-1000万の評価損益となっています。証券会社担当は損益の早期回復をめざし、今月一杯まで買い付け可能な劣後債中心のリカバリーファンドへの変換を勧めてきています。最近上記3以外は株式は緩やかに回復基調にあるように見えます。現在急ぎで資金を用意する要件はないのですが、証券会社の勧め通りに損益を出したまま解約して劣後債で早期回復を目指すのが良いか(損益をまともに被ることに若干の抵抗を覚えます)、劣後債はパスしてもう少し株価回復の様子をみるか、あるいは一部を解約して劣後債に当てるのが良いか、その他の可能性も含めてお教えいただきたく存じます。
カンチャンさん ( 奈良県 / 男性 / 49歳 )
まずは、投資目的などの再確認を!
はじめまして!“カンチャン”さん。
国際フィナンシャルコンサルタントの荒川 雄一です。
さて、ご質問拝見しました。
ご購入されている投資信託は、基本的にはエマージング(新興国)の比率が高く設定されているとお見受けしました。
もし当初から、“価格の変動”が激しくとも、将来の成長性を考え投資されたのでしたら、大幅下落後やや回復してきたこの局面で、新興国ファンドを売却されるのは、得策ではないと考えます。
ただ、当然のことながら、インドにせよ、MENA(中東・北アフリカ)にせよ、今後も価格変動は大きいことが考えられるため、これ以上の下落や“価格のブレ”を受け入れられたくないのであれば、一旦プラン自体を再構築する必要もあると思います。
資産運用や投資において重要なのは、当初の目的に合った「リスク商品」に投資を行っているかどうかです。
従って、まずは再点検されてみてはいかがでしょうか。
改めて、
1. 投資目的
2. 運用可能期間
3. ターゲット利回り&リスク許容度(期待すべき利回りを得るのにどの程度のリスクを取れるか)
を見直されることが必要かと思います。
それによって、現在投資されている商品の評価ができると思います。
ご自身でなかなか判断がつかない場合には、一度、投資を専門にしているFPや投資顧問会社にプランニングのご相談をされることをお勧めします。
私のところでも、初回無料にてご相談を受けておりますので、宜しければご活用ください。
https://www.ifa-japan.co.jp/form_mail3.html
また、「海外分散投資」にお興味があれば、以下の書籍が参考になると思います。
http://www.tradersshop.com/bin/showprod?a=9306&c=9784408107462
“迷い”があるうちに、金融商品をただ入れ替えていては、中長期的に資産運用で“勝つ”ことは難しいといえます。まずは、プランの再確認が必要かと思います。