荒川 雄一
アラカワ ユウイチ「日本の一人当たりのGDP、過去最低順位!?」
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こんにちは!
さて、先進国が加盟するOECD(経済協力開発機構)34カ国中、
日本の2014年の一人当たりの名目国内総生産(GDP)が、
昨年よりひとつ順位を落として、“20位”となったことがわかりました。
これは、1970年以来、“過去最低の順位”です。
それでは、まずは上位の国々を観てみましょう。
1位 ルクセンブルク
2位 ノルウェー
3位 スイス
4位 豪州
5位 デンマーク
6位 スウェーデン
7位 米国
8位 アイルランド
9位 オランダ
10位 アイスランド
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15位 ドイツ
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17位 ニュージーランド
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19位 イスラエル
20位 日本
正直、「えっ」と思った方も多いかもしれませんが、
上記の国々より、“日本は一人当たりのGDP”が低いのです。
計算は、各国のGDPをそれぞれ「米ドル換算」して求めています。
内閣府によれば、日本の2014年の一人当たりのGDPは、
3万6230ドルとなり、前年より6.0%減少しました。
ただその主要因は、「円安・ドル高」という見方ができます。
昨年の円建ての一人当たりのGDPは、385万3000円で、
前年より1.7%伸びているからです。
円の対米ドル相場が、約7.8%下落したことにより、
「米ドル換算GDP」が低くなったわけです。
とはいえ、日本は、1996年に3位でしたが、
その後、21世紀に入ってからは、下がり続けているのが現状です。
やはり、長く続いた“デフレ経済”の影響が、
この辺りにも表れているのだと思います。
欧米諸国に比べ、
「貧富の差」はまだ少ないといわれている日本ではありますが、
やはり“国力”、そして“国民の活力”を引き出すためにも、
付加価値や生産性を向上させ、
GDPを引き上げる“強い意志”を持ちたいと強く思います。
それでは、今週末も、穏やかな日々をお過ごしください!
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