荒川 雄一
アラカワ ユウイチ「国の税収、24年ぶり高水準!」
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こんにちは!
さて、2015年度の国の税収が、1991年以来、
24年ぶりに56兆円台と、高水準になる見通しです。
今年1月の予算編成では、54.5兆円を見込んでいましたが、
大企業の好決算により、法人税が上振れとなったようです。
また、これを受けて、今年度の補正予算は、
3兆円を超えるとみられています。
国の税収は、1990年に60.1兆円を最高に、
翌年の91年も59.8兆円を記録しました。
ただ、バブル崩壊後は大きく落ち込み、
2009年度は、40兆円を割り込むまでの減収となりました。
そして近年、伸び悩んでいた日本の税収ですが、
第2次安倍政権発足以降、
3年で約12兆円税収が増加した計算となります。
この点については、評価できるといえるでしょう。
ただ、水を差すようではありますが、
この税収を引き上げるために、
大きな予算を使っているのも事実です。
平成27年度の国家予算は、96.3兆円と、
年々増加を続けています。
そして、税収で足りない部分は、ご存知のように、
公債金(国債)で穴埋めをしています。
今年度の予算では、
公債金は36.8兆円(赤字国債30.8兆円、建設国債6兆円)で、
公債依存度は約4割にまでなっています。
景気拡大を背景に、税収が増加することは、
財政的には良い傾向と言えますが、
増加し続ける歳出(経費)を抑えなければ、
財政悪化は拡大するばかりです。
毎年、着実に増え続け、
“1000兆円を超える財政赤字”の先に、
将来、一体何が待っているのでしょうか。
「不都合なことは、考えたくない」
というのが、人間の心理です。
ただ、“思考停止状態”になっていては、何も解決しません。
ここは現実を直視し、できることで、
しっかりと備えておくしかないですね。
それでは今週末も、世界が平和で穏やかな日となりますように!
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