藤森 哲也(不動産コンサルタント)- Q&A回答「適正賃料について」 - 専門家プロファイル

藤森 哲也
将来必要なお金を把握せずに、家を買うのって怖くないですか?

藤森 哲也

フジモリ テツヤ
( 不動産コンサルタント )
株式会社アドキャスト 代表取締役
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適正家賃を知りたい

住宅・不動産 住宅賃貸 2020/12/27 20:36

共働き世帯(子供無しで30代)で新たに賃貸物件を検討しているのですが、今の収入に見合った家賃はどれくらいでしょうか?

夫:手取り420万(内ボーナス160万)
妻:手取り150万

いろいろサイトを調べたのですが、ボーナス込み抜き、額面or手取り、収入の3割、2割などいろんなサイトがあり結論が出ません。
なるべくなら貯蓄はしたいと考えてはいるのですが、世間の平均、適正な家賃はどれくらいでしょうか?

よろしくお願いします。

匿名希望さん ( 男性 / 35歳 )

藤森 哲也 専門家

藤森 哲也
不動産コンサルタント

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適正賃料について

2020/12/28 17:29

匿名希望様
はじめまして、不動産コンサルティング会社、アドキャストの藤森と申します。
ご質問いただきました件ですが、相場にあった適正賃料かどうかでなく、
匿名希望様にとっての適正賃料がどの程度かということでしたら、是非、
ライフプランを作成してみては如何でしょうか。

相場に適正な賃料なのか算定ということでしたら、利回り法、スライド法、
差額配分法、賃貸事例比較法などといった算定方法で、相場との乖離を考える
ことができます。


しかし、一個人の方が負担する住宅費をどのように考えるかは十人十色です。

ご本人・ご家族の住居に対する価値観やこだわり、住宅購入の予定や予算、
趣味などにかかる費用と比重の置き方、老後の生活、転勤の可能性や移住計画、
将来的なお子様の人数、子供の教育費などをどう考えるか、将来的に必要な貯蓄は
どれくらいになるのか、その為に今どれだけの余力又は不足があるのか、
そういったことを明確にして先々を見通し、収支のバランスを考えると見えてくる
その人オリジナルの設計となるからです。

匿名希望様のお調べの通り、一般的に言われますのは収入の3割まで、
2割で収まれば理想的といった理論を良く耳にします。
ですが、匿名希望様がこの先生涯を賃貸でとお考えであれば、年齢的に賃貸の審査に
引っ掛かる老後や、収入のなくなる退職後の住居も考え、一般論より貯蓄に比重を置く
必要があるかもしれません。
また、来年には住宅購入をお考えで、家具や内装にこだわりたいという
想いがあるのであれば、価値観にもよりますが、今はかなり安いアパートなどで、
必要資金の貯蓄に比重を置いた方が良いかもしれません。
はたまた、5年以内くらいで購入を考えている、頭金は十分あるといった状況で、
希望物件が見つかるまでの数年間も、キツキツな生活はしたくないという
ことでしたら、無理なく支払いと生活と購入物件探しができる範囲内、
おそらく収入の2~3割程度の中で探すようになるのではと思われますし、
その購入希望エリアが決まっていて、賃貸のうちからそこでの生活を
根付かせたいとなれば、そのエリアの賃料相場によっても割合に変動が
でてきます。

稀に、高い家賃の家に住むことで背水の陣をしき、自分を追い込む
芸能人や若者がいますが、それが良い方に転がる例は少ないかと
思います。


このように、賃料とはあくまで匿名希望様の人生の中にある支出の一部ですから、
ご自身の将来的な人生設計に必要な支出、そのバランスを崩さないものかを判断
するため、ライフプランを作るということは非常に有意義かと思います。

老後を迎えてから老後資金は作れません。
お子様ができてから考えるより、事前にスタートした準備があれば、
より理想的な教育も実現できます。
ご自身にあった賃料の判断にとどまらず、現在の自分の状況や、将来起こりうる
ご家族・収支の問題点を事前に把握し、解決していくため又は実現していくため
今やるべき選択肢を現実的に知るきっかけにもなり得ますので、是非、
ライフプランシミュレーションをご検討してみては如何でしょうか。


個別での的確な指摘やアドバイスとはいきませんでしたが、匿名希望様の
より良いご判断に役立つものとなれば幸いです。

以上、ご参考になりましたでしょうか。
アドキャスト:http://ad-cast.co.jp/  藤森哲也

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