藤森 哲也(不動産コンサルタント)- Q&A回答「業者とのトラブル・ネットへの書き込みについて」 - 専門家プロファイル

藤森 哲也
将来必要なお金を把握せずに、家を買うのって怖くないですか?

藤森 哲也

フジモリ テツヤ
( 不動産コンサルタント )
株式会社アドキャスト 代表取締役
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【契約中】仲介会社とのトラブル

住宅・不動産 不動産売買 2018/06/18 18:13

現在物件購入の契約中、引き渡し前の状態です。

仲介会社の担当者の対応がひどいのですが、会社を変えることも担当者を変えることもできず困っています。

対応の例を挙げます。
申込み後、契約前ににインスペクションを入れようとしたところ、あの手この手でやめようとさせ、挙げ句にインスペクションを入れたら申込みが破棄されると嘘をつかれました。

重要事項説明書に書かれている内容を事前に間違って伝えられました。担当者は間違いを中々認めず、証拠を突きつけても謝るほどのことではないと言われたり、重要事項説明時に謝ったと嘘をつかれたりしています。

担当者は会話にならないので、上司に苦情を言おうとしても電話もメールも対応してもらえません。

苦渋の手段でネットの掲示板に現状を訴える書き込みをしています。過去にその掲示板に会社の代表が書き込みに回答していたためです。
現在担当者が書き込みを見つけ、営業妨害、名誉毀損で訴えることも辞さないと脅してきている状態です。

相談内容は以下の二点です。
・ネットに苦情を書き込むという手段は間違いでしょうか?
・他に何か私に現状を変える手段はあるのでしょうか?

よろしくお願いいたします。

tagosapuさん ( 東京都 / 男性 / 38歳 )

藤森 哲也 専門家

藤森 哲也
不動産コンサルタント

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業者とのトラブル・ネットへの書き込みについて

2018/09/14 18:20

はじめまして、不動産コンサルティング会社、アドキャストの藤森と申します。
tagosapu様、精神的な不安やストレスのかかる日々をお過ごしと察します。
ご質問いただきました件ですが、ネットへの書き込みは良いとは言えません。

少し厳しい内容になりますが、例えばこの状況下で弁護士に相談した場合、
ネットへの書き込みはリスクがある為、絶対に勧めない方法です。
よく、「名誉毀損になるのは事実無根の内容を投稿した場合」ですとか、
「誹謗中傷が問題になるのは、虚偽の情報や噂などを流した場合」といった、
事実に基づくものであれば問題がないような書き込みがネットには溢れていますが、
事実であっても名誉棄損になるケースはありますし、その内容に攻撃性があるか
どうかも関係してきます。

また、仲介業者との間にある取り決めは「媒介契約」に基づくこととなりますが、
通常、仲介としての業務は物件の引渡しまででなく、契約締結までとなります。
既に契約済とのことですので、媒介契約上、媒介業務は完了している可能性が
高いです。
その為、媒介契約を解除して、仲介業者を変える以前の状況となっているものと
思われます。


tagosapu様にとっては、非常にはがゆく納得のいかない話かと思います。


但し、仲介として「媒介契約」を結び、売買契約を成立させたのであれば、
その仲介業務には様々な責任が生じます。
契約が締結されたといえど、嘘の説明で損害が生じたり、知っていれば
契約しなかったネガティブ要因を、分かっていたうえで黙っていた等の
落ち度があれば、損害賠償などの請求が可能となります。
勿論、脅しや虚偽といった対応は行政処分の対象ともなります。


非常識で無責任な業務のうえ、ひどい問い詰め方をしてくる業者に
冷静な判断や落ち着いた行動は難しいこともあるかと思いますが、
その悪質性を立証できなければ、何の請求も主張もできません。

インスペクションを入れたら申込みが破棄されるとのやり取りがあったことや、
売主にはそのような考えはなかったこと、メールや電話への対応が疎かに
されていたこと等の事実確認を、モメる姿勢はみせずに事実確認していき、
立証がきるような録音等による言質集めをしたり、それらの落ち度ある
対応でなければ、被ることのなかったであろう損害の証明などを、
冷静に悟られずに準備しておくことが今できることかと感じます。


また、ネットへの書き込みがどの程度の内容であったかにもよりますが、
相手方にはtagosapu様の弱みを一つ握らせている状態とも言えます。

納得がいかないことでも、支払わなければならない手数料はありますし、
やってしまった失敗や、変えられない部分は変えられません。
そこは現実として受け止め、今できる先々の為の準備が、
tagosapu様にとって最善の動きかと思います。

相談費用や着手金等は掛かるでしょうが、こういった契約内容の確認や、
業者に対して請求前にやっておきたいこと(必要な証拠集め等) について、
弁護士等の専門家に、正確な状況を伝えたうえで、
出来る請求は何かを相談したり、依頼すること等も検討してみる
価値はあるかと思います。


まだまだ業界を良くないイメージにする会社が残っている業界で、
そんなグレーな会社の一つといった印象がありますから、下手に
逆恨みされるような争いをすることはお勧めできません。
しかしながら、tagosapu様が新たな住居でできるだけ快適に、
また受けられる保証や業者としての責任を全うしてもらえる環境は
確保しておいて損はありません。

宅建業者として有り得ない営業スタンスの会社・担当者に大きな不安と
ストレスの日々をお察しますが、tagosapu様の精神的なストレスの
軽減に役立つアドバイスとなれば幸いです。
以上、ご参考になりましたでしょうか。
アドキャスト:http://ad-cast.co.jp/  藤森哲也

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