対象:住宅設計・構造
自宅の建築を考えていて、ハウスメーカーなどに回っています。
そこで断熱施工について分からないことがあります。
「外断熱・外張り断熱」とうたっているのに、
『床・壁・屋根』で断熱している会社がありました。
外張り断熱といったら、『基礎・壁・屋根』と私は認識しております。
『外(張り)・内・充填断熱』等の名称として、断熱の施工方法なのか、建物の断熱施工の箇所なのか、建築業界自体が、きちんと仕分けができていないように感じられます。
これらについて、建設業界での決まりごとはあるのでしょうか?先のハウスメーカーなどは、違反にならないのでしょうか?
meemeeさん ( 群馬県 / 女性 / 33歳 )
回答:1件

野平 史彦
建築家
3
「違反」という話しではありません
meemee様
断熱工法には次世代省エネ基準の認定工法だけで100を越える工法があります。
認定を受けていない工法になると、数え切れません。
外張り断熱と言っても壁だけの場合もあります。
要するにトータルに熱損失の数値が基準を満たしていれば、断熱工法としての認定工法となります。
『床・壁・屋根』という表記がされていたとすれば、壁と屋根は外張りで、基礎断熱ではなく床断熱がされているとういことなのでしょう。
この様に基礎の断熱法を含めないで、壁と屋根だけで「外張り断熱」と言うことはよくある事です。
外張り断熱は通常、あなたがおっしゃる様に『基礎・壁・屋根』とするのが一般的と思われますが、
基礎断熱でも内断熱と外断熱があります。
いずれにしろ基礎で断熱するか、床で断熱するかは、床下を内と考えるか、外と考えるか、という考え方の違いで、本州ではまだ、床下を外と考える傾向が強いと言えます。
以上より、外張り断熱と謳って、床断熱となっていても「違反」という話しではありません。
基本的に「充填断熱」「外張り断熱」というのは、外壁の軸組の中に断熱材を入れるか、軸組の外に断熱材をセットするか、という、断熱材の位置の違いで便宜的に言っていることに過ぎないのです。
ちなみに、今流行りの「外張り断熱」にも未だに隠された問題があるので、宜しければ、私共の高断熱デザイン住宅お任せnetの「住宅断熱基礎講座」でもご覧頂ければ幸いです。
(現在のポイント:-pt)
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