従業員の方で、今回還付金ではなく徴収金が発生した方がいたのですが、年末調整をかけた後にその方から連絡を頂き、「もう一つの働き先で年末調整をかけているのに、どうしてこちらの会社から徴収金が発生するのか?」と言われました。
こちらとしては、その方がダブルワークだったとは皆無で、話を聞けばその方は両方の会社に扶養控除申告書を提出されているそうです。
両方の会社に扶養控除申告書を提出し年末調整できるようなことがあるのでしょうか?
また、私が思うに、この方は確定申告にいかなくてはいけないわけで、その際に両社から発行した源泉徴収票を持って確定申告することで、すべてが解決するのでは?と思うのですが。
こちらが年末調整したせいで、その方の税収が増えてしまっているのでしょうか?こちらが間違っているというニュアンスのことを言われるのですが、取り返しのつかない処理をしてしまったのでしょうか?
さまんささん ( 山口県 / 女性 / 28歳 )
回答:1件
事前のアナウンスを
さまんささん
こんにちは、税理士の大黒崇徳です。
2ヶ所から給与の支払いを受ける方の場合、扶養控除等申告書は、原則としていずれか一方(主たる給与等の支払者)に提出することになります。
しかし、主たる給与等だけでは扶養控除等の人的所得控除が控除しきれないと見込まれるなどの場合は、主たる給与の支払者以外の給与の支払者に「従たる給与についての扶養控除等申告書」を提出し、配偶者控除や扶養控除を受けることができます。
「従たる給与についての扶養控除等申告書」を提出している人については、「乙欄」で求めた税額から、月額表を使う場合にはこの申告書に記載された扶養親族など一人につき1,580円を差し引くことになります。
この方は2ヶ所に「給与所得者の扶養控除等申告書」を提出されていたということなので、今後は、同様のミスがないように扶養控除等申告書の提出を受ける際には、提出の意味を事前に説明をしておくことで誤解は生じなくなるのではないでしょうか。
いずれにしましても、確定申告は必要になりますので、その際に税金の精算は行われます。
もし、ご不明な点がありましたら遠慮なくご連絡下さい。
評価・お礼
さまんささん
年末にもかかわらず、丁寧なご回答ありがとうございました。
初めてのケースだったので少し慌ててしまいました。
大変参考になりました。ありがとうございます。
回答専門家
- 大黒たかのり
- (東京都 / 税理士)
- 大手町会計事務所 代表税理士
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