対象:住宅設計・構造
回答:2件
盛り土部分には危険です。
はじめましてs255さん
道路と同じ高さに盛り土をしブロック塀を設置したいとのことですが
盛り土部分にブロックを使うことは、今までの経験からしても
決しておすすめすることはできません。
隣の畑も同じように盛り土をしてしまえばブロックでも同じ土圧がかかるので
問題ないかもしれませんが、隣が低い土地になりますので
s255さんの盛り土から圧がかかり崩壊する危険性が大です。
現場打ちコンクリートの土留めを設置し、その上にブロック塀を作れれば
問題はないと思いますが
土木工事等で使われるL型コンクリート2次製品(工場で作った製品)を使うのも手です。
土地が畑なので楊重機などの関係もあり、コスト的に見合うかは
場所を見ていないので何とも言えませんが、現場打ちよりは工事手間は安いはずなので
お近くの専門業者に相談してみてください。
その後L型の内側に通常のブロック基礎を作り塀を建てるようになると思います。
ご参考になれば幸いです。
株式会社KURASU
小針 美玲
評価・お礼
s255さん
ありがとうございます
L型コンクリート2次製品について相談してみます
回答専門家
- 運営 事務局
- (東京都 / 編集部)
- 専門家プロファイル
登録している専門家やQ&Aやコラムといったコンテンツをご紹介
専門家プロファイルに登録をしている皆様の記事や、Q&A、まとめ記事など編集部でピックアップしたものを定期的に配信していきます。よろしくお願いいたします。
運営 事務局が提供する商品・サービス
記事制作に関するご相談
森岡 篤
建築家
-
一般コンクリートブロックでは厳しい高さ
s255さんこんにちは
パルティータ建築工房の森岡と申します。
敷地を60〜80cm盛り土して、このレベル差の擁壁を作る、と考えてよろしいでしょうか。
その前提で回答させていただきます。
60〜80cmというのは、悩ましい高さです。
コンクリートブロック(以下CB)は、面に垂直に作用する力(風、地震、土圧)に余り強くありません。
建築学会の規準では、CBは原則として土に接して設けてはならない(つまり擁壁として使ってはいけない)が、高さ40cmまでなら良い、ということになっています。
しかし、実際にはCBを1m位の擁壁として使っている例はたくさんありますね。
これらの多くは、構造計算をすれば、もたないと思われます。
どういうことかと言うと、
土は、地質によりますが、粘着力があるため、ある程度の高さは垂直に切っても、自立します。
条件の良い時、地盤が自立するのであれば、CB擁壁で問題ありません。
ところが、大雨が降ったり、大きな地震があったりすると、土は不安定になり、崩壊します。
この時、構造計算に近い状態になり、擁壁の強さが性能を発揮します。
一般のコンクリートブロックは、目地1cmがあるため、空洞内にモルタルが充填できず、構造計算の性能も出ないことが多く、避けた方が良いと思います。(少なくともA種、B種は不可)
鉄筋コンクリートの擁壁が構造的には良いですが、50mの長さとなると、コストが問題ですね。
型枠コンクリートブロックを使われたらいかがでしょうか。
一般CBより、材料強度が高く、空洞が大きくコンクリートが充填しやすいので、強度も信頼性も高いです。
一般の塀の基礎はI型を使うことが多いですが、擁壁ではL型基礎として下さい。
この高さの擁壁は確認申請は必要ありませんが、構造の専門家に、構造計算をしてもらって下さい。
参考にしていただけたら幸です。
評価・お礼
s255さん
ありがとうございます
型枠コンクリートブロックを考えてみます
(現在のポイント:1pt)
このQ&Aに類似したQ&A