対象:ペットの医療・健康
アメリカンコッカーを飼っています。外耳炎がひどく
膿のようなものが出ます。ワンちゃん病院で購入した耳用の薬を使っている時はいいのですがやめると又ひどくなってしまいまます。薬を使わないで直すよい方法はないものでしょうか。
johnleehookerさん ( 東京都 / 男性 / 52歳 )
回答:2件
犬の外耳炎
犬の外耳道炎はとても多い疾患です。犬の耳道は二つの部分に分かれています。一つは耳の穴から真直ぐ下に降りていく垂直耳道で、もう一つは、垂直耳道に続き鼓膜までの水平耳道です。アメリカンコッカー、シーズー、ゴールデンレトリーバー、ビーグルのように、耳の垂れている犬種で、よくシャンプーをしてもらっているワンちゃんでは耳道か常に湿潤し細菌が繁殖し易い環境が整っています。特に水平耳道に感染が起こった場合、これらに犬種では、長い耳介があるために、炎症性の滲出物が振り出せなくて、耳道に溜まってしまうために、何年にも亘って飼い主さんを困らせるということになります。外耳炎そのものは、数日で完治してしまう急性のものから数年も繰り返し治療を続けている慢性のものがあります。また治療によく反応してしまう単純なものから、基礎疾患に耳垢腺癌があって、炎症に繋がっているものまで、いろんな症状が見られます。感染にしても細菌だけのもの、細菌とマラセチア(酵母)が混合感染しているものがあります。さらに、炎症の及んでいる範囲が外耳道だけのもの、鼓膜を越えて鼓室にまで及んでいるもの(鼓膜が損傷している場合と、鼓膜が残っているもの)があります。恐らくメリカンコッカーの場合では、すでに年単位の治療をなさっているのだと思いますが、以前では全身麻酔下で垂直耳道を全部摘出して、人の耳のようにしてしてしまう方法がとられてきましたが、最近では直径2.5mmくらいのスコープを耳道に挿入して、その画像をモニター上に映し出して、炎症の程度、範囲を確認したり、一部を採取して、病理組織検査をている病院もあります。また、観察と同時に、レーザーで炎症を起こした耳道の上皮を焼くという方法で効果をあげている動物病院もあります。病理検査で耳垢検査で癌が見つかれば、レーザーで蒸散したり、放射線療法に移ったりしています。
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Re:耳の病気
外耳炎が発症する要因には、細菌感染、寄生虫、アレルギー、異物、脂漏症等の他に、耳道の構造・湿気・被毛、犬種素因、腫瘍やポリープなどの素因的要因が存在すると考えられています。 アメリカンコッカースパニエルは耳介が大きく、耳道を塞ぐように垂れている為、難治性の外耳炎が起こりやすい犬種です。 外耳炎の治療はまず炎症を抑え、感染やアレルギーの制御、異物の除去を行うことから始まりますが、基礎に素因的要因が存在している場合、長期的かつ継続的な治療を必要とします。定期的な耳の洗浄と点耳薬の使用により、外耳炎の再発を減少できることもあります。 薬を使わないで治療する方法はありませんが、治療後は草木の多いところに入らないようにする、常に耳道を乾燥した状態に保つ、といった注意を払うことにより再発予防の助けとなります。 薬物治療に反応ぁw)?オない、あるいは症状の再発を繰り返す場合や、耳疾患を引き起こす耳道の狭窄、形成不全、奇形、腫瘍等が存在する場合には、外耳道の外科手術の適応となる症例もありますので、動物病院で現在の耳の状態を詳細に評価した上で、主治医と相談して今後の方針を決めていくことをお勧めします。
(現在のポイント:-pt)
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